STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第118問

呼吸系第16回
声道の構成要素でないのはどれか 。
  1. 1.鼻腔
  2. 2.口腔
  3. 3.咽頭
  4. 4.喉頭
  5. 5.気管 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 気管 気管は呼吸気流の通路ですが、音声生成(発声)に直接関与しない器官です。声道は鼻腔から喉頭までの空洞で、喉頭で生成された音を共鳴・フィルタリングする役割を担います。気管はこの音声共鳴系の下流にあり、呼吸機能のみに関連します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 鼻腔 ✅ 正しい。声道の最上位に位置し、鼻音(/n/、/m/、/ŋ/)の生成時に開放され、口腔からの音波を共鳴させます。 2. 口腔 ✅ 正しい。声道の中心部分であり、舌・歯・硬口蓋などの調音器官が配置され、ほとんどの音声を生成する主要な空洞です。 3. 咽頭 ✅ 正しい。口腔と喉頭の間に位置する咽頭腔は、音声の共鳴に関与し、音色の調整に重要な役割を果たします。特に咽頭共鳴は音声基本周波数の質感を決定します。 4. 喉頭 ✅ 正しい。声帯が位置し、呼気による振動で音声基本周波数を生成する部位です。声道の最下部(音源側)として機能します。 5. 気管 ❌ 誤り。気管は喉頭より下位にあり、呼吸気流の通路ですが、音声の共鳴やフィルタリングに関与しません。声道に含まれないため、これが正答です。 --- 【試験対策ポイント】 声道(Vocal Tract)の範囲: - 最下端:声帯(喉頭)← 音源 - 最上端:唇・鼻孔 ← 放射口 - 構成:喉頭 → 咽頭 → 口腔・鼻腔 気管が声道に含まれない理由: - 呼吸機能のみ(音声共鳴に無関与) - 喉頭下(音源より下流) - 音波の増幅・フィルタリング機能なし 音声学の基本構造: 肺→気流 → 喉頭(音源生成) → 声道(共鳴・フィルタリング) → 唇・鼻孔(放射)
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