STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第125問

学習心理学第16回
誤っている のはどれか。
  1. 1.飢餓はホメオスタシス性の動機づけである 。
  2. 2.渇きは生得的動機づけである。
  3. 3.性的動機づけは社会的動機づけである。 ✓
  4. 4.好奇動機づけは内発的動機づけである。
  5. 5.賞や罰による動機づけは外発的動機づけである。

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 性的動機づけは社会的動機づけである。 性的動機づけは生物学的基盤を持つ生得的動機づけであり、社会的動機づけではありません。社会的動機づけは対人関係や社会的承認に基づくもの(親和欲求、支配欲求など)であり、性的欲求とは動機づけの性質が異なります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 飢餓はホメオスタシス性の動機づけである。 ✅ 正しい。飢餓は身体の内部環境を一定に保つ恒常性(ホメオスタシス)に基づく動機づけです。血糖低下や栄養欠乏により生じる生理的な動機づけです。 2. 渇きは生得的動機づけである。 ✅ 正しい。渇きは生まれながらに備わった基本的な生理的動機づけで、体液浸透圧の変化により生じます。学習や経験を通じて獲得されるものではありません。 3. 性的動機づけは社会的動機づけである。 ❌ 誤り。性的動機づけは生物学的欲求に基づく生得的動機づけです。社会的動機づけ(親和動機、支配動機、成就動機など)とは異なる分類に属しています。 4. 好奇動機づけは内発的動機づけである。 ✅ 正しい。好奇動機づけ(知識欲)は外部報酬ではなく、学習そのものの楽しさや興味から生じる内発的動機づけです。Deci & Ryanの自己決定理論においても内発的動機づけに分類されます。 5. 賞や罰による動機づけは外発的動機づけである。 ✅ 正しい。賞(報酬)や罰は外部からの強化刺激であり、外発的動機づけの代表例です。行動の目的が外部報酬の獲得や嫌悪刺激の回避にあります。 --- 【試験対策ポイント】 動機づけの分類体系 | 分類軸 | 生得的 | 獲得的 | |---|---|---| | ホメオスタシス性 | 飢餓、渇き、睡眠 | 麻薬中毒 | | 非ホメオスタシス性 | 性的欲求、感覚追求 | 親和動機、成就動機 | | 分類軸 | 内発的 | 外発的 | |---|---|---| | 定義 | 行動そのものの興味・充実感 | 外部報酬・罰を目的 | | 例 | 好奇心、達成感、自己実現 | 賞、罰、金銭、評価 | **重要な区別:性的動機づけの分類** - 生得的動機づけに属する(後天的に学習されるわけではない生物学的基盤) - 社会的動機づけではない(対人・社会的文脈を必須としない基本的欲求) - ただし、性的表現や行動は文化・学習によって大きく影響される(動機づけの基盤が生得的であっても、表現形態は社会的) **頻出ポイント** - Deci & Ryanの自己決定理論:内発的動機づけが学習成果・継続性で優位 - ハルの動因低減仮説:ホメオスタシス性動機づけの古典理論
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