第16回 言語聴覚士国家試験 第128問
心理測定法第16回
間隔尺度上の測定値について誤っているのはどれか。
a.比を求める。
b.原点を求め る。
c.標準偏差を求める。
d.平均を求める。
e.一次変換する。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — a, b
間隔尺度は「差」の意味が定義される尺度ですが、「比」の意味は定義されず、また真の原点(ゼロ)を持たないため、比を求めることと原点を求めることは許されません。これらは比例尺度でのみ可能な統計操作です。
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【各選択肢の解説】
a. 比を求める。
❌ 誤り。間隔尺度では比の意味が定義されません。例えば気温30℃は10℃の3倍「熱い」とは言えません。比を求める操作は比例尺度でのみ許容されます。
b. 原点を求める。
❌ 誤り。間隔尺度は任意の原点を持つため、真の原点(ゼロ)が存在しません。気温の0℃は「熱さがない」という意味ではなく、スケール上の一点に過ぎません。原点を求めるのは比例尺度の特性です。
c. 標準偏差を求める。
✅ 正しい。間隔尺度では「差」が意味を持つため、平均からの偏差を計算できます。標準偏差は偏差に基づく統計量なので、間隔尺度以上で求めることができます。
d. 平均を求める。
✅ 正しい。平均は「差」の概念から導出される統計量であり、間隔尺度で求めることが可能です。例えば気温の平均を計算する際、間隔の等間性が成立しているため有意です。
e. 一次変換する。
✅ 正しい。一次変換(y = ax + b)は間隔尺度で許容される変換です。例えば気温を摂氏から華氏へ変換する場合、差の比率が保存されるため、スケール間での比較が保証されます。
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【試験対策ポイント】
間隔尺度でできる・できない操作
| 操作 | 間隔尺度 | 比例尺度 |
|---|---|---|
| 比を求める | ❌ | ✅ |
| 原点(ゼロ点)を求める | ❌ | ✅ |
| 平均・標準偏差 | ✅ | ✅ |
| 一次変換 | ✅ | ✅ |
| 順序づけ | ✅ | ✅ |
キーワード:
・間隔尺度=「差」の意味あり、「比」の意味なし
・比例尺度=「差」「比」両方の意味あり、真の原点存在
・気温(間隔尺度の典型例):30℃=10℃の3倍ではない
・長さ・体重(比例尺度):50cm=25cmの2倍