第16回 言語聴覚士国家試験 第130問
臨床心理学第16回
質問紙法の心理検査は どれか。
- 1.内田クレペリン検査
- 2.東大式工ゴグラム ✓
- 3.P-F スタディ
- 4.HTP テスト
- 5.ロールシャッハ・テスト
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 東大式エゴグラム
質問紙法とは、被検者に質問に対して自分で回答を記入させる形式の検査です。東大式エゴグラムは、質問項目に対して「はい」「いいえ」などで応答する質問紙法です。一方、他の選択肢は投影法(被検者の内面を投影させて解釈する方式)に該当します。
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【各選択肢の解説】
1. 内田クレペリン検査
❌ 誤り。これは作業検査法に分類される検査です。検査者が準備した用紙に対して、被検者が実際に計算作業を行い、その作業成績から性格傾向や心身状態を評価するもので、質問紙法ではありません。
2. 東大式エゴグラム
✅ 正しい。エゴグラムは交流分析(TA)理論に基づいた質問紙法の性格検査です。CP(支配的親)、NP(養護的親)、A(大人)、FC(自由な子ども)、AC(順応的子ども)の5つの自我状態を測定するもので、被検者が質問項目に自分で回答記入します。
3. P-Fスタディ
❌ 誤り。これは投影法の一種です。不完全な絵にセリフを入れさせることで、被検者の潜在的な欲求や防衛機制を探る検査であり、質問紙法ではありません。
4. HTPテスト
❌ 誤り。これは投影法(描画テスト)です。被検者に家(House)、木(Tree)、人(Person)を自由に描かせ、その描画内容から性格や心理状態を解釈するもので、質問紙法ではありません。
5. ロールシャッハ・テスト
❌ 誤り。これは投影法の代表的な検査です。対象性インクの染みを見せて、何に見えるかを自由に応答させることで、知的機能や人格構造を評価するもので、質問紙法ではありません。
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【試験対策ポイント】
心理検査の分類
| 分類 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 質問紙法 | 質問に対して被検者が自分で回答を記入 | 東大式エゴグラム、MMPI、YG性格検査 |
| 投影法 | 曖昧な刺激に対して内面を投影させて解釈 | ロールシャッハ、TAT、P-F、HTP |
| 作業検査法 | 実際の作業課題を遂行させて評価 | 内田クレペリン検査 |
| 行動観察法 | 行動を直接観察・記録 | 発達検査、社会性検査 |
頻出される投影法検査の特徴
- ロールシャッハ・テスト:インク染みを見て応答(精神病理診断に有用)
- P-Fスタディ:不完全な絵にセリフを入れさせる
- HTPテスト:家・木・人を描かせる
- TAT(主題統覚検査):人物が描かれた絵を見てストーリーを作らせる
質問紙法に該当する検査
- 東大式エゴグラム(エゴグラム)
- MMPI(ミネソタ多面人格目録)
- YG性格検査
- STAI(状態・特性不安検査)