STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第131問

臨床心理学第16回
行動療法はどれか 。 a.フラッディング b.転移分析 c.工ンカウンター・グループ d.自由連想 e.系統的脱感作 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — a,e(フラッディング、系統的脱感作) 行動療法は学習理論に基づき、不適応な行動を適応的な行動に変容させることを目指す心理療法です。フラッディングと系統的脱感作は両者とも古典的条件づけの消去原理を利用した不安除去技法であり、典型的な行動療法です。 --- 【各選択肢の解説】 a. フラッディング ✅ 正しい。恐怖刺激に集中的かつ長時間曝露させることで、順応による不安の低下を促す行動療法です。例えば高所恐怖症の患者を高い場所に直接連れていく直接的な不安刺激曝露療法です。 b. 転移分析 ❌ 誤り。精神分析療法の技法です。治療者に対する患者の無意識的な感情転移を分析することで、無意識の葛藤を意識化させ解決を図ります。行動変容ではなく無意識の洞察を目指すため行動療法ではありません。 c. エンカウンター・グループ ❌ 誤り。人間中心療法(ロジャーズ)に基づく集団心理療法です。ここでは参加者が率直に自分の感情や経験を共有し、自己実現を促進することが目標で、行動改善を直接的に狙うものではありません。 d. 自由連想 ❌ 誤り。精神分析療法の基本技法です。患者が浮かぶままに思考や感情を語らせることで、無意識の内容を意識化させます。行動改善ではなく無意識へのアプローチを目指すため行動療法ではありません。 e. 系統的脱感作 ✅ 正しい。ウォルピによって開発された行動療法の代表的技法です。弛緩訓練と段階的な不安刺激曝露を組み合わせ、古典的条件づけの消去原理により神経症的不安を除去します。特にフォビア(恐怖症)の治療に有効です。 --- 【試験対策ポイント】 行動療法と精神分析療法の区別(ST国試頻出) | 項目 | 行動療法 | 精神分析療法 | |---|---|---| | 理論的基礎 | 学習理論(古典的条件づけ・オペラント強化) | 無意識の葛藤・欲動 | | 目標 | 不適応行動の除去・行動変容 | 無意識の洞察・内的葛藤の解決 | | 主要技法 | 脱感作・フラッディング・トークン・エコノミー | 自由連想・転移分析・夢分析 | | 対象障害 | 恐怖症・不安障害・強迫性障害 | 神経症・人格障害 | | 特徴 | 過去より現在の行動に焦点 | 過去の経験・無意識に焦点 | 行動療法の主要技法 フラッディング:不安刺激に集中的・長時間曝露→順応 系統的脱感作:段階的曝露+弛緩訓練→消去 トークン・エコノミー:強化子(トークン)による行動形成 オペラント条件づけ技法:報酬・罰による行動修正
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