第16回 言語聴覚士国家試験 第134問
生涯発達心理学第16回
児童期の説明はどれか 。
- 1.Ericson,E. Hは勤勉性を獲得する時期とした。 ✓
- 2.Bruner,J.S. は向性の親に同一化をする時期とした。
- 3.Freud, S. は性器期と名づけた。
- 4.Bowlby, J.は特定の対象への愛着を形成する時期とした。
- 5.Bower,T.G.Rは知能の発達段階の象徴的思考段階に該当するとした
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — Ericson,E. Hは勤勉性を獲得する時期とした。
Eriksonの発達段階論では、児童期(学童期:6~12歳)は「勤勉性vs劣等感」の段階であり、学校での学習や技能習得を通じて勤勉性(産業性)を獲得する時期と位置付けられます。これは児童期発達心理学の標準的な定義であり、ST国試頻出の知識です。
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【各選択肢の解説】
1. Ericson,E. Hは勤勉性を獲得する時期とした。
✅ 正しい。Eriksonの8段階発達理論において、児童期(学童期6~12歳)は「勤勉性vs劣等感」の段階です。学校教育を通じて読み書き計算などの基本的技能を習得し、勤勉性(産業性)を獲得することが発達課題とされます。
2. Bruner,J.Sは向性の親に同一化をする時期とした。
❌ 誤り。この記述はBrunerの説ではありません。また「向性の親」という概念自体が不適切です。Brunerは発見学習論や認知発達を論じていますが、児童期を同一化の時期と位置付けていません。
3. Freud, Sは性器期と名づけた。
❌ 誤り。Freudの精神分析理論では、性器期(Genital Stage)は「思春期以降」の段階です。児童期(6~12歳)はFreudの分類では「潜在期(Latency Stage)」であり、性的関心が抑圧される時期とされます。
4. Bowlby, Jは特定の対象への愛着を形成する時期とした。
❌ 誤り。Bowlbyの愛着理論では、特定の対象(養育者)への愛着形成は「乳幼児期(0~3歳)」が主要な時期です。児童期には既に形成された愛着が基盤となっており、新たに形成する時期ではありません。
5. Bower,T.G.Rは知能の発達段階の象徴的思考段階に該当するとした。
❌ 誤り。「象徴的思考段階」はPiagetの認知発達理論における「前操作期(2~7歳)」の特徴であり、Bowerの説ではありません。また児童期はPiagetでは「具体的操作期(7~11歳)」に相当し、象徴的思考から論理的思考へ移行する時期です。
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【試験対策ポイント】
主要発達理論家の児童期定義(6~12歳)
| 理論家 | 理論名 | 児童期の位置付け |
|---|---|---|
| Erikson | 8段階発達理論 | 勤勉性vs劣等感(6~12歳) |
| Freud | 精神分析理論 | 潜在期(6~12歳)※性的関心抑圧 |
| Piaget | 認知発達理論 | 具体的操作期(7~11歳)※論理的思考の芽生え |
| Bowlby | 愛着理論 | 愛着形成は乳幼児期(0~3歳)が主 |
紛らわしい用語の区別
- 「勤勉性」=Erikson(児童期)
- 「同一化」=Freud(潜在期は同一化の時期だが選択肢は不正確)
- 「性器期」=Freud(思春期以降)
- 「象徴的思考」=Piaget(前操作期2~7歳)
- 「愛着形成」=Bowlby(乳幼児期0~3歳)
頻出否定知識
- 児童期=Freudの「潜在期」(性器期ではない)
- 児童期=Piaget「具体的操