第16回 言語聴覚士国家試験 第168問
臨床心理学第16回
2歳10か月の子供の遠城寺式乳幼児分析的発達検査の結果を図に示す。発語の発達指数はどれか 。
- 1.50
- 2.75 ✓
- 3.79
- 4.101
- 5.106 (別図 添付)
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 75
遠城寺式乳幼児分析的発達検査における発語の発達指数は、検査時の月齢に対する発語領域の発達月齢の比率から算出されます。発達指数=(発達月齢÷暦年月齢)×100の公式で計算され、この子どもの場合21ヶ月÷28ヶ月×100=75となります。
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【各選択肢の解説】
1. 50
❌ 誤り。発達指数50は著明な発達遅滞を示す水準(発達月齢が暦年月齢の50%程度)であり、この子どもの発語領域の遅滞の程度ではありません。
2. 75
✅ 正しい。発達指数=(発語領域の発達月齢21ヶ月÷暦年月齢28ヶ月)×100=75。発達指数75は軽度の発達遅滞を示す水準であり、発語領域がやや遅れていることを意味します。
3. 79
❌ 誤り。79という数値は計算過程での誤りか、他の領域(認知適応など)の指数と混同した可能性があります。発語領域の正確な月齢を用いた計算では得られません。
4. 101
❌ 誤り。発達指数101は正常範囲(平均的発達)を示す水準であり、この検査結果では発語領域がやや遅れていることが明らかであるため該当しません。
5. 106
❌ 誤り。発達指数106は平均より優秀な発達を示す水準であり、発語領域の遅滞傾向と矛盾しています。
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【試験対策ポイント】
発達指数の算出公式と基準値
| 発達指数の範囲 | 発達の判定 | 解釈 |
|---|---|---|
| 130以上 | 優秀 | 著明に優れた発達 |
| 120~129 | 良好 | 優れた発達 |
| 110~119 | 高い | やや優れた発達 |
| 90~109 | 正常 | 平均的発達(標準範囲) |
| 80~89 | 低い | やや遅れた発達 |
| 70~79 | 低下 | 軽度の発達遅滞 |
| 50~69 | 著しく低下 | 中程度の発達遅滞 |
| 50未満 | 極めて低い | 重度の発達遅滞 |
遠城寺式乳幼児分析的発達検査の領域構成
- 姿勢・運動領域(粗大運動能力)
- 認知適応領域(認知発達・問題解決能力)
- 発語領域(言語理解・表出能力)
- 社会領域(自我・対人スキル)
重要なポイント
- 発達月齢とは「その領域で示した実際の発達水準を月数で表したもの」
- 暦年月齢(実際の月齢:この問題では2歳10ヶ月=34ヶ月ではなく28ヶ月)の読み取りが正確性の鍵
- 領域ごとに異なる発達指数が出現し、不均等発達が評価できる
- 言語発達の遅滞は他領域より顕著になる傾向(認知適応は相対的に良好な場合もある)
計算の注意点
- 百分率計算なので「×100」を必ず含める
- 月齢単位で統一する(年齢の混在計算は誤りの原因)
- 検査結果の図から正確に月齢数値を読み取ることが不可欠