第16回 言語聴覚士国家試験 第169問
臨床心理学第16回
K-ABC 心理・教育アセスメントバッテリ-について正しいのはどれか。
- 1.「模様の構成」は赤白2色の積木を見本に合わせる 。
- 2.「なぞなぞ」 は知覚的推論を測定する。
- 3.「語の配列」は仮名文字を単語に配列する。
- 4.[位置さがし」は見本と同じ図形を探す。
- 5.[魔法の窓」は継次的に提示された視覚刺激の統合を測定する 。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 「魔法の窓」は継次的に提示された視覚刺激の統合を測定する
「魔法の窓」は、段階的に開示される視覚情報を統合して対象物を認識する課題であり、継次的処理(sequential processing)の能力を測定する代表的なサブテストです。K-ABCの理論的枠組みである「同時的処理」と「継次的処理」の2つの認知処理様式のうち、後者を評価する重要な検査項目です。
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【各選択肢の解説】
1. 「模様の構成」は赤白2色の積木を見本に合わせる
❌ 誤り。「模様の構成」は複数色(赤・白・青など)の積木を使用します。赤白2色に限定されるのはこのテストの正式な内容ではありません。
2. 「なぞなぞ」は知覚的推論を測定する
❌ 誤り。「なぞなぞ」は言語理解と語義の把握が必要な課題であり、「知識」領域に分類されます。知覚的推論ではなく、言語性知識を測定します。
3. 「語の配列」は仮名文字を単語に配列する
❌ 誤り。「語の配列」は提示された単語を「意味的な順序」に配列する課題(例:「卵→にわとり→鶏舎→農場」のような関連性の順序)であり、仮名文字の配列課題ではありません。
4. 「位置さがし」は見本と同じ図形を探す
❌ 誤り。「位置さがし」は、複数の図形の中から「見本図形と同じもの」を探すのではなく、見本に含まれる「特定の小さな図形」を複雑な背景の中から見つけ出す課題です。視覚スキャン能力を測定します。
5. 「魔法の窓」は継次的に提示された視覚刺激の統合を測定する
✅ 正しい。小さな穴(窓)から段階的に絵が現れ、その部分的情報を統合して全体像を認識する課題です。継次的処理(時間的順序に従って刺激を処理する能力)を直接測定するサブテストです。
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【試験対策ポイント】
K-ABC主要サブテストの処理様式と測定内容
| サブテスト名 | 処理様式 | 測定内容 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 魔法の窓 | 継次的 | 段階開示情報の統合 | 部分→全体認識 |
| 数字逆唱 | 継次的 | 聴覚情報の順序処理 | 時間順序重視 |
| 語の配列 | 継次的 | 意味的関連の順序化 | 論理的順序 |
| ハンドモーション | 同時的 | 視覚的イメージ | 同時並行処理 |
| 模様の構成 | 同時的 | 空間的統合 | 色・形・配置 |
| 位置さがし | 同時的 | 視覚スキャン | 空間関係認識 |
キーワード:K-ABC=同時的処理+継次的処理の二重構造モデル