STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第17問

臨床歯科医学/口腔外科学第16回
歯周病のリスクファクタ -はどれか。
  1. 1.喫 煙 ✓
  2. 2.胃潰蕩
  3. 3.高血圧
  4. 4.乳 癌
  5. 5.脂質異常症

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 喫煙 喫煙は歯周病の最強のリスクファクターであり、喫煙者は非喫煙者と比べて歯周病の発症・進行が著しく加速します。ニコチンが血流を悪化させ、免疫機能を低下させることが機序です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 喫煙 ✅ 正しい。喫煙は歯周病の独立したリスクファクターであり、喫煙量・喫煙期間に依存して歯周病のリスクが増加します。禁煙によりリスクが低減することも知られています。 2. 胃潰瘍 ❌ 誤り。胃潰瘍は消化器疾患であり、歯周病との病因的な関連性はありません。ピロリ菌感染が両者に関与する可能性は議論されていますが、胃潰瘍そのものが歯周病のリスクファクターではありません。 3. 高血圧 ❌ 誤り。高血圧は歯周病の直接的なリスクファクターではありません。ただし、高血圧と歯周病はいずれも生活習慣病であり、喫煙・ストレス・肥満といった共通の危険因子を有することから、疫学的な関連性が指摘されることはあります。 4. 乳癌 ❌ 誤り。乳癌は歯周病のリスクファクターではありません。女性ホルモン変動(妊娠・更年期)が歯周病に影響することはありますが、乳癌という疾患と歯周病の関連性はありません。 5. 脂質異常症 ❌ 誤り。脂質異常症そのものは歯周病の独立したリスクファクターではありません。ただし、脂質異常症と歯周病はいずれも動脈硬化性疾患と関連する生活習慣病であり、共通の背景因子(肥満・運動不足など)を有することはあります。 --- 【試験対策ポイント】 歯周病の主要リスクファクター: | リスクファクター | 機序・特徴 | |---|---| | 喫煙(最強) | ニコチンによる血流悪化、免疫低下。用量依存的 | | 糖尿病 | 高血糖が免疫機能を低下、血流悪化 | | ストレス | 免疫機能低下、唾液分泌低下 | | 不良な口腔衛生 | プラーク蓄積→炎症 | | 女性ホルモン変動 | 妊娠期・更年期に歯肉炎が悪化 | | 遺伝的素因 | インターロイキン産生能の個人差 | | 肥満 | 全身炎症の亢進 | 重要否定知識: - 胃潰瘍・乳癌・高血圧は歯周病のリスクファクターではない - 脂質異常症は関連疾患としての共通性はあるが、直接的なリスクファクターではない - 本問は「選択肢として提示された疾患が歯周病と病因的に関連しているか」を判断する問題 ST試験との関連: 本問は ST国試では直接的な出題は少ないものの、高齢者の誤嚥リスク評価において「喫煙歴」が歯周病→口腔衛生不良→誤嚥性肺炎のリスク増加という流れで関連する知識として重要です。
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