第16回 言語聴覚士国家試験 第173問
言語発達障害学第16回
特別支援教育における 言語聴覚士の役割で適切なのはどれか。
- 1.巡回相談員になれる 。 ✓
- 2.特別支援教育コーデイネーターになれる。
- 3.言語聴覚士の免許で言語障害通級指導教室の教員になれる 。
- 4.話しことばの遅れのみを支援する。
- 5.教員への支援のみを行う。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 巡回相談員になれる
言語聴覚士は専門性を活かして特別支援教育の巡回相談員として学校に派遣され、個別指導や教員研修などの役割を果たすことができます。これは言語聴覚士の資格のみで従事可能な役割です。
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【各選択肢の解説】
1. 巡回相談員になれる
✅ 正しい。言語聴覚士は学校教育法に基づく巡回相談員として配置され、言語・聴覚・摂食嚥下に関する専門的支援を行うことができます。資格のみで就任が可能な重要な役割です。
2. 特別支援教育コーディネーターになれる
❌ 誤り。特別支援教育コーディネーターは学校が指名する教職員であり、教員免許取得者である必要があります。言語聴覚士は免許を持たないため単独でこの職には就けません(教員との連携は可能)。
3. 言語聴覚士の免許で言語障害通級指導教室の教員になれる
❌ 誤り。通級指導教室の教員には教員免許(特別支援学校教諭など)が法的に必須です。言語聴覚士の免許のみでは教員職には就任できません。非常勤講師として補助することは可能ですが、教員としての任命にはなりません。
4. 話しことばの遅れのみを支援する
❌ 誤り。言語聴覚士の支援範囲は「音声・言語・聴覚・摂食嚥下」と多岐にわたります。読み書き(書きことば)障害や摂食嚥下障害も支援対象であり、話しことばに限定されません。
5. 教員への支援のみを行う
❌ 誤り。言語聴覚士は児童生徒への直接支援(個別指導・グループ指導)と教員・保護者への間接支援の両方を行います。「のみ」という限定は不適切です。
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【試験対策ポイント】
| 職務内容 | 言語聴覚士 | 要件 |
|---|---|---|
| 巡回相談員 | ✅ 従事可 | ST資格のみで可 |
| 通級指導教室教員 | ❌ 不可 | 教員免許必須 |
| コーディネーター | ❌ 不可 | 教員身分が必須 |
| 直接支援(児童指導) | ✅ 従事可 | ST資格で可 |
| 間接支援(教員研修等) | ✅ 従事可 | ST資格で可 |
重要:「免許」と「職務」の区別を意識する
- ST免許=巡回相談員・専門家チーム等では十分
- 教員職(通級指導教室の教員)=教員免許が法的要件
キーワード:学校教育法施行規則で巡回相談員の資格要件は「明確に規定なし」→各教育委員会の判断で専門家を配置。言語聴覚士は実績で活用されている職種。