STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第19問

呼吸系第16回
最長発声持続時間に直接寄与しないのはどれか。
  1. 1.吸気予備量
  2. 2.肺活量
  3. 3.呼気予備量
  4. 4.残気量 ✓
  5. 5.深吸気量

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 残気量 最長発声持続時間(Maximum Phonation Time: MPT)は、呼気中に音声を産生できる最長時間です。呼気として利用できる肺気量に依存するため、「呼出可能な気量」が直接寄与します。残気量は定義上「最大呼気後も肺に残る気量」であり、呼出不可能なため、MPTに直接寄与しません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 吸気予備量 ✅ 正しい。最大吸気後、さらに吸入できる気量。深呼吸後の呼気に利用され、MPTを延長させます。 2. 肺活量 ✅ 正しい。吸気予備量+1回換気量+呼気予備量の合計。呼出可能な総気量であり、MPTに最も直接的に寄与します。 3. 呼気予備量 ✅ 正しい。通常呼気後、さらに呼出できる気量。意識的に深く呼出することで音声産生に利用されます。 4. 残気量 ❌ 誤り。最大呼気後も肺に残る気量であり、生理的に呼出不可能です。したがってMPTに直接寄与しません。 5. 深吸気量 ✅ 正しい。吸気予備量+1回換気量。十分な吸気を行うほどMPTが延長するため直接寄与します。 --- 【試験対策ポイント】 MPTに寄与する気量と寄与しない気量の区分 | 気量 | 呼出可能か | MPTへの寄与 | |---|---|---| | 吸気予備量 | ○ | あり | | 呼気予備量 | ○ | あり | | 深吸気量 | ○ | あり | | 肺活量 | ○ | あり(最大) | | 残気量 | ✕ | なし | | 機能的残気量 | ✕ | なし | 重要ポイント: - MPT = 呼気流量と呼出可能気量の両者に依存 - 「残気量」「機能的残気量」は肺から絶対に出ない気量 - 肺疾患患者の喘息悪化時に残気量が増加すると、相対的に肺活量が低下→MPT短縮につながる - 臨床では1回換気量や呼気予備量の活用訓練でMPTを改善可能
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