STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第20問

呼吸系第16回
構音動作を妨げない喉頭観察法はどれか。 a.電子内視鏡検査 b.ファイパースコピー c.喉頭直達鏡検査 d.間接喉頭鏡検査 e.喉頭側視鏡検査 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — a. 電子内視鏡検査、b. ファイバースコピー 構音動作を妨げない喉頭観察法とは、検査時に舌や喉頭蓋などの構音関連器官に検査器具が接触せず、患者が発音動作を行いながら観察できる方法を指します。電子内視鏡とファイバースコピーは鼻腔経由で挿入でき、患者が話言葉を発することが可能です。一方、直達鏡や間接鏡は舌への操作や圧迫を要するため、発音時の器官運動を妨げます。 --- 【各選択肢の解説】 a. 電子内視鏡検査 ✅ 正しい。鼻腔を経由して喉頭に到達し、構音時の喉頭運動を直接観察できます。発音中の声帯振動、共鳴などを評価する場合に最適です。 b. ファイバースコピー ✅ 正しい。光学ファイバーを用いた内視鏡で、鼻腔経由の挿入のため舌や喉頭蓋を圧迫しません。患者が発音しながら検査可能です。 c. 喉頭直達鏡検査 ❌ 誤り。喉頭鏡を口腔内に挿入し、舌や喉頭蓋を圧迫・操作するため、構音動作(特に舌運動)が著しく制限されます。構音に影響を与えない観察は困難です。 d. 間接喉頭鏡検査 ❌ 誤り。舌圧子で舌背を圧迫し、小さな鏡を咽頭奥に挿入するため、舌の自由な運動が制限されます。発音動作中の観察には不適切です。 e. 喉頭側視鏡検査 ❌ 誤り。検査器具を咽頭側壁に挿入する方法で、咽頭腔を狭窄させるため、構音動作(特に共鳴)に支障をきたします。動的観察には向きません。 --- 【試験対策ポイント】 喉頭観察法の比較表: | 観察法 | 挿入経路 | 舌圧迫 | 発音時観察 | 主用途 | |---|---|---|---|---| | 電子内視鏡 | 鼻腔 | なし | 可能 | 動的評価 | | ファイバースコピー | 鼻腔 | なし | 可能 | 動的評価 | | 喉頭直達鏡 | 口腔 | あり | 困難 | 静止画像・処置 | | 間接喉頭鏡 | 咽頭 | あり | 困難 | 簡易検査 | | 喉頭側視鏡 | 咽頭側壁 | あり | 困難 | 特殊観察 | キーポイント: - 「構音動作を妨げない」=「舌や咽頭を圧迫しない」=「鼻腔経由」 - 電子内視鏡・ファイバースコピー共に「経鼻挿入」が共通点 - 直達鏡・間接鏡は「舌を操作する検査」として区別
関連

▶ 第16回 全問一覧

▶ 呼吸系 の過去問一覧