第16回 言語聴覚士国家試験 第194問
聴力検査第16回
語音聴力検査に用いられるマスキングノイズはどれか 。
a.. 1/3オクターブバンドノイズ
b.. ウェイトノイズ
c.. スピーチノイズ
d.. オクターブバンドノイズ
e.. ピンクノイズ
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — b.ウェイトノイズ、c.スピーチノイズ
語音聴力検査において、気導検査で非テスト耳への漏聞を防ぐためのマスキングノイズとしては「スピーチノイズ」や「ウェイトノイズ」が用いられます。これらは語音音域(250Hz~4000Hz)をカバーする広帯域ノイズであり、マスキング効果が効率的です。
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【各選択肢の解説】
a.1/3オクターブバンドノイズ
❌ 誤り。1/3オクターブバンドノイズは「帯域幅が狭い」ため、語音聴力検査のマスキングには不適切です。純音聴力検査で特定周波数のマスキングに用いられる場合もありますが、語音検査用ではありません。
b.ウェイトノイズ
✅ 正しい。ウェイトノイズ(白色ノイズに周波数重み付けを施したもの)は、語音音域を均等にカバーする広帯域ノイズで、語音聴力検査のマスキングノイズとして適しています。
c.スピーチノイズ
✅ 正しい。スピーチノイズ(複数人の音声を重ねたもの)は、語音音域全体をカバーするマスキングノイズとして最適です。実際の言語音環境に近いため、語音検査でのマスキング効果が予測しやすいという利点があります。
d.オクターブバンドノイズ
❌ 誤り。オクターブバンドノイズは帯域幅が「1/3オクターブより広く」なってしまい、語音検査のマスキングには粗すぎます。帯域幅が大きすぎるため、マスキングノイズとしての効率性が低下します。
e.ピンクノイズ
❌ 誤り。ピンクノイズは低周波領域に強いスペクトラム特性を持つため、語音音域の中高周波をカバーするマスキングとしては「周波数バランスが不適切」です。語音検査用マスキングノイズではありません。
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【試験対策ポイント】
マスキングノイズの選択基準:
| ノイズの種類 | 帯域幅 | 語音検査での使用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スピーチノイズ | 広帯域 | ✅ 適切 | 複数人音声を重ねたもの。最も実用的 |
| ウェイトノイズ | 広帯域 | ✅ 適切 | 白色ノイズに周波数重み付け。均等カバー |
| オクターブバンド | 広い帯域幅 | ❌ 不適切 | 粗すぎてマスキング効率が低い |
| 1/3オクターブ | 狭い帯域幅 | ❌ 不適切(語音検査) | 純音検査用。語音音域全体をカバー不能 |
| ピンクノイズ | 広帯域だが低域優位 | ❌ 不適切 | 低周波が強く、中高周波の語音カバー不十分 |
語音聴力検査のマスキングノイズ選択肢を見たら、「帯域幅は広いか」「語音音域(250~4000Hz)全体をカバーするか」を問う問題と考えるのが有効です。