第16回 言語聴覚士国家試験 第26問
学習心理学第16回
オペラント条件づけに関係ないのはどれか。
- 1.罰訓練
- 2.部分強化効果
- 3.強化スケジュール
- 4.脳内自己刺激実験
- 5.ブロッキング(阻止) ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — ブロッキング(阻止)
ブロッキングは古典的条件づけにおける現象であり、オペラント条件づけとは異なる学習パラダイムです。オペラント条件づけは「行動の結果」によって行動の起こりやすさが変わることを扱い、その他4つはすべてオペラント条件づけの重要な概念または現象です。
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【各選択肢の解説】
1. 罰訓練
✅ 正しい。罰(負の強化)はオペラント条件づけの中核的な概念で、行動の直後に嫌悪刺激を呈示することで行動を減弱させるプロセスです。
2. 部分強化効果
✅ 正しい。すべての行動ではなく一部の行動のみを強化すること(部分強化スケジュール)により、消去抵抗が増加する現象で、オペラント条件づけの重要な知見です。
3. 強化スケジュール
✅ 正しい。固定比率・変動比率・固定間隔・変動間隔などのスケジュール理論は、オペラント条件づけにおいて強化を与える「規則」を体系化したもので、行動出現パターンに直接影響を与えます。
4. 脳内自己刺激実験
✅ 正しい。オールズとミルナーが行った電気刺激報酬の実験で、オペラント条件づけの神経基盤を示す古典的実験です。脳内の報酬系を直接刺激すること自体が強化刺激として機能するオペラント的現象です。
5. ブロッキング(阻止)
❌ 誤り。ブロッキングはカミンが示した古典的条件づけの現象で、「先に条件刺激Aと無条件刺激の対呈示で学習した後、新たな条件刺激Bを同時に呈示してもBは条件刺激として機能しない」という、連合学習の限界を示すものです。これはオペラント条件づけではなく、パブロフの古典的条件づけの枠組みで説明されます。
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【試験対策ポイント】
古典的条件づけ vs オペラント条件づけの区別
| 特徴 | 古典的条件づけ | オペラント条件づけ |
|---|---|---|
| 学習の対象 | 「刺激と刺激」の連合 | 「行動と結果」の連合 |
| 行動の生起 | 無条件刺激により自動的に誘発 | 自発的行動が出現 |
| 代表的現象 | ブロッキング・消去・自発的回復 | 部分強化効果・消去抵抗 |
| 代表的実験 | パブロフ(犬の唾液分泌) | スキナー(ネズミ・ハト) |
ブロッキング(古典的条件づけ)の重要なポイント
- パートナー効果:既に学習した刺激がいるため、新規刺激は学習されない
- 「行動の結果」を扱わない=オペラント条件づけではない
- 試験での誤認識防止:「条件づけ」という単語が入っていても、古典的か操作的かで意味が激変
オペラント条件づけに含まれる必須5要素
1. 強化(正の・負の)
2. 罰(正の・負の)
3. 強化スケジュール
4. 消去・消去抵抗
5. 部分強化効果