STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第28問

心理測定法第16回
正しい組合せはどれか 。
  1. 1.SD 法 ― 弁別闘の測定
  2. 2.評定法 ― 主観的等価点の測定
  3. 3.マグニチュード推定法 ― 順序尺度の構成
  4. 4.調整法 ― 名義尺度の構成
  5. 5.恒常法 ― 絶対闘の測定 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 恒常法 ― 絶対闘の測定 恒常法は複数の刺激強度を繰り返し提示し、被験者が「感じる/感じない」と判断する比率から絶対閾を測定する古典的な方法です。恒常法はあらゆる心理測定法の中で最も精度が高く、標準的な手法として広く使用されています。 --- 【各選択肢の解説】 1. SD法 ― 弁別闘の測定 ❌ 誤り。SD法(標準刺激法)は「弁別閾」ではなく「主観的等価点」を測定する方法です。標準刺激と比較刺激を呈示し、その2つがどちらか等しいか判断させることで、標準刺激に等しく感じられる比較刺激の値を求めます。 2. 評定法 ― 主観的等価点の測定 ❌ 誤り。評定法は主観的等価点ではなく「感覚量の大きさそのもの」を数値や段階で評定させる方法です。例えば「1~10の段階で痛みの程度を評定してください」という場合が該当します。主観的等価点はSD法(標準刺激法)で測定します。 3. マグニチュード推定法 ― 順序尺度の構成 ❌ 誤り。マグニチュード推定法は「比率尺度」を構成する方法です。基準となる刺激に対する相対的な大きさを数値で推定させるため、加減乗除が全て可能な比率尺度が得られます。順序尺度は序列のみ決まり、間隔や比率は意味を持たない尺度です。 4. 調整法 ― 名義尺度の構成 ❌ 誤り。調整法(マッチング法)は「絶対閾または弁別閾」を測定し、測定値は「間隔尺度」として扱われます。被験者が比較刺激を自由に調整して標準刺激と等しくなるようにする方法で、カテゴリー分類のみの名義尺度は構成されません。 5. 恒常法 ― 絶対闘の測定 ✅ 正しい。恒常法は複数の刺激強度(通常7段階程度)を繰り返し呈示し、被験者の「感じる/感じない」反応の確率分布から、感知確率50%となる点を絶対閾として算出します。結果の精度が最も高いため、多くの実験で標準的に採用されています。 --- 【試験対策ポイント】 心理測定法による閾値測定と得られる尺度水準の対応表 | 方法名 | 測定対象 | 特徴 | 得られる尺度 | |---|---|---|---| | 恒常法 | 絶対閾 | 複数の刺激強度を反復提示、50%確率点で判定 | 間隔尺度以上 | | 調整法 | 絶対閾/弁別閾 | 被験者が刺激を自由調整、一致点で判定 | 間隔尺度 | | 上昇法(段階法) | 絶対閾 | 弱い刺激から徐々に増加、初めて感じた点を記録 | 間隔尺度以上 | | SD法(標準刺激法) | 主観的等価点 | 標準刺激と比較刺激を呈示、等しく感じられる点を測定 | 間隔尺度 | | 評定法 | 感覚量の大きさ | 数値や段階で直接評定 | 間隔尺度 | | マグニチュード推定法 | 感覚量の相対的大きさ | 基準刺激との相対的関係を数値化 | 比率尺度 | key word:「恒常法は精度最高・標準的手法
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