第16回 言語聴覚士国家試験 第29問
心理測定法第16回
折半法で検討されるのはどれか。
- 1.内容的妥当性
- 2.構成概念的妥当性
- 3.弁別的妥当性
- 4.安定性
- 5.内的一貫性 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 内的一貫性
折半法(split-half method)は、1つのテスト結果を2つの等しい部分に分割し、両者の相関係数を算出することで検討される信頼性の指標です。これは測定値のばらつきがどの程度、測定対象となる特性の真の個人差によるものかを調べます。特に内的一貫性(内的信頼性)の評価に用いられます。
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【各選択肢の解説】
1. 内容的妥当性
❌ 誤り。内容的妥当性は、テストの項目が測定しようとする構成概念をどの程度網羅しているかを専門家の判断で評価するもので、折半法では検討されません。主に内容分析や専門家による評価が用いられます。
2. 構成概念的妥当性
❌ 誤り。構成概念的妥当性は、テストが理論的に想定される心理構造をどの程度反映しているかを検討するもので、因子分析や多特性多方法行列(MTMM)など異なる手法が用いられます。
3. 弁別的妥当性
❌ 誤り。弁別的妥当性(discriminant validity)は、測定対象とならない他の特性との相関が低いことを確認するもので、構成概念的妥当性の一側面です。テスト内部の一貫性ではなく、他の構成概念との関係を見る指標です。
4. 安定性
❌ 誤り。安定性(安定性信頼性)は、同じテストを異なる時間に実施して結果の安定性を検討するもので、再テスト信頼性です。折半法とは異なる方法です。
5. 内的一貫性
✅ 正しい。折半法は、テスト全体を2つの半分に分割し、両者の間の相関係数(スピアマン・ブラウンの公式で調整)を算出することで、内的一貫性(内的信頼性)を評価します。テスト内の項目が同じ構成概念を測定しているかの統一性を検討します。
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【試験対策ポイント】
信頼性の評価方法の整理
| 信頼性の種類 | 検討内容 | 用いられる方法 |
|---|---|---|
| **内的一貫性(内的信頼性)** | テスト内の項目間の相関 | 折半法、クロンバックのα係数 |
| **安定性信頼性** | 異なる時間での結果の相関 | 再テスト信頼性 |
| **評価者間信頼性** | 異なる評価者の判定の一致度 | 級内相関係数(ICC)、Kappa係数 |
| **平行形式信頼性** | 異なる等価テスト形式の相関 | 別形式テストの併用 |
妥当性(validity)と信頼性(reliability)の混同対策
| 概念 | 定義 | 主な評価方法 |
|---|---|---|
| **内容的妥当性** | 項目が測定対象を網羅しているか | 専門家による内容分析 |
| **基準関連妥当性** | 外的基準との相関 | 予測妥当性・同時妥当性の相関係数 |
| **構成概念的妥当性** | 理論的構成概念を反映しているか | 因子分析、MTMM |
| **内的一貫性(信頼性)** | テスト内項目の統一性 | 折半法、Cronbach α |
キーワード:「テスト内部」「同じ構成概念」「一度の実施」→ 折半法・内的一貫性