STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第47問

言語発達学第16回
正しい組合せはどれか 。
  1. 1.マザリーズ ― 大人に向けられた子供の独特の発声
  2. 2.クーイング ― 特定の場面で発せられる 自分なりのととば
  3. 3.プレリテラシ一 ― 読み書きができるかのようにふるまう行動 ✓
  4. 4.スクリプト ― 大人との決まりきった相互交渉のパターン
  5. 5.ディスコース ― 複数の文からなるまとまった内容の書きことば

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — プレリテラシー ― 読み書きができるかのようにふるまう行動 プレリテラシーは、正式な読み書き能力を獲得する前の幼児が、本を持って眺めたりページをめくったりするなど、読み書きができるかのようにふるまう行動を指します。これは後の識字能力へ向かう重要な準備段階です。 --- 【各選択肢の解説】 1. マザリーズ ― 大人に向けられた子供の独特の発声 ❌ 誤り。マザリーズはその逆で、子どもに向けられた大人(特に母親)の独特の話しかけ方です。高めの音声、ゆっくりとした速度、高い抑揚、単純な文法などが特徴で、子どもの言語習得を促進します。選択肢は「大人に向けられた子供の発声」となっており、定義が逆転しています。 2. クーイング ― 特定の場面で発せられる自分なりのことば ❌ 誤り。クーイングは生後2~3ヶ月から見られる、子どもの原語的発声行動で、「あ~」「う~」などの音節化前の音声です。特定の場面限定ではなく、満足感や快感時に発せられる発達段階の現象です。「自分なりのことば」という説明も不正確で、個別性を持つ言葉ではなく、発達的に共通した段階です。 3. プレリテラシー ― 読み書きができるかのようにふるまう行動 ✅ 正しい。プレリテラシーは、子どもが本をめくる、文字らしきものを書く、読んでいるふりをするなど、正式な読み書き能力がない段階で、読み書き能力を持つ者の行動を模倣する行動を指します。識字前識字的行動とも呼ばれ、後の読み書き発達の基盤となります。 4. スクリプト ― 大人との決まりきった相互交渉のパターン ❌ 誤り。スクリプトは「決まりきった相互交渉」という限定が誤りです。スクリプトは、繰り返し経験される場面(食事、入浴、遊び等)についての、順序立った一連の行動・事象の心的表現です。大人との交渉だけに限定されず、また相互交渉という双方向性も必須ではありません。 5. ディスコース ― 複数の文からなるまとまった内容の書きことば ❌ 誤り。ディスコースは「書きことば」という限定が誤りです。ディスコースは言語学用語で、複数の文からなるまとまった内容の談話・文章を指し、音声言語(会話)にも書き言葉にも用いられます。選択肢は「書きことば」と限定しており、会話のディスコースを除外しているため不正確です。 --- 【試験対策ポイント】 言語発達の主要用語:整理表 | 用語 | 年齢段階 | 定義 | 誤解しやすい点 | |---|---|---|---| | クーイング | 生後2~3ヶ月 | 「あ~」などの原語的発声 | 個別的な「ことば」ではない | | バビリング | 生後6~10ヶ月 | 音節化した反復音(「ばぶばぶ」など) | まだ言葉として機能していない | | 初語 | 12ヶ月前後 | 意味のある最初の単語 | 発音完全性は不要 | | 初文 | 18~24ヶ月 | 最初の2語結合文 | 「ママ パパ」より発達的に後期 | | ホロフレーズ | 12~18ヶ月 | 1語で文の
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