STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第54問

言語聴覚障害総論第16回
正しいのはどれか 。
  1. 1.構造化面接ではあらかじめ設定した質問項目に忠実に従う。 ✓
  2. 2.半構造化面接では質問する内容は決めておかない 。
  3. 3.実験観察法では日常生活に近い状況で自然行動を観察する 。
  4. 4.掘り下げ検査では訓練効果を判定する 。
  5. 5.スクリーニング検査では障害の程度を判定する 。

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 構造化面接ではあらかじめ設定した質問項目に忠実に従う。 構造化面接は、検査者の恣意性を排除し、標準化と再現性を確保するために、事前に質問内容・質問順序・記録方法を厳密に定めて実施する面接形式です。対象者全員に同じ質問を同じ順序で行うため、結果の比較可能性が高く、信頼性のある情報収集が可能になります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 構造化面接ではあらかじめ設定した質問項目に忠実に従う。 ✅ 正しい。構造化面接は標準化された質問票を使用し、質問項目・順序・記録方法を厳密に決めて実施します。検査者による解釈や省略がなく、再現性と信頼性が高いことが特徴です。 2. 半構造化面接では質問する内容は決めておかない。 ❌ 誤り。半構造化面接は「主要な質問項目はあらかじめ決める」ものです。ただし、必要に応じて追加質問や質問順序の変更が認められ、構造化面接よりも柔軟性を持ちます。完全に決めないのは「非構造化面接」です。 3. 実験観察法では日常生活に近い状況で自然行動を観察する。 ❌ 誤り。実験観察法は「実験的に操作された条件下」での行動観察であり、統制された環境で行われます。日常生活に近い自然な状況での観察は「自然観察法」(非参加的観察)です。 4. 掘り下げ検査では訓練効果を判定する。 ❌ 誤り。掘り下げ検査(深検査)は初期スクリーニングで異常が見つかった場合に、障害の本質・程度・範囲を詳細に検査するものです。訓練効果の判定は「経過観察」または「追跡検査」で行われます。 5. スクリーニング検査では障害の程度を判定する。 ❌ 誤り。スクリーニング検査は「障害の有無を判別する」ことが目的であり、程度の測定ではありません。障害が疑われた場合に「詳しく調べるべきか否か」を判断するための短時間の検査です。程度判定は掘り下げ検査(診断的検査)で行われます。 --- 【試験対策ポイント】 面接法の分類と特徴 | 形式 | 質問項目 | 質問順序 | 追加質問 | 特徴 | |---|---|---|---|---| | 構造化面接 | 決定済み | 固定 | 不可 | 標準化・信頼性◎ | | 半構造化面接 | 決定済み | 柔軟 | 可 | 深さと柔軟性のバランス | | 非構造化面接 | 未決定 | 自由 | 自由 | 自由度高・個人差大 | 検査法の目的の区別 - スクリーニング検査:「異常有無」の判別(感度・特異度が重要) - 掘り下げ検査(診断的検査):「障害の本質・程度・範囲」の詳細把握 - 経過観察検査:「訓練効果」「病状変化」の追跡 観察法の分類 - 自然観察法:統制なし、日常場面、自然行動 - 実験観察法:統制あり、実験的条件操作、行動観察 頻出誤りパターン - 「スクリーニング=程度測定」と混同しない - 「半構造化=質問項目未決定」と誤解しない - 「掘り下げ検査=訓練効果判定」と混同しない
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