第16回 言語聴覚士国家試験 第6問
呼吸系第16回
拘束性換気障害を示す疾患はどれか。
- 1.気管支喘息
- 2.COPD(慢性閉塞性肺疾患)
- 3.びまん性汎細気管支炎
- 4.間質性肺炎 ✓
- 5.感染性細気管支炎
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 間質性肺炎
間質性肺炎は肺間質の線維化や炎症により肺容量が制限され、拘束性換気障害を示します。肺機能検査ではVC(肺活量)が低下し、FEV1/FVC比は正常以上に保たれるのが特徴です。
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【各選択肢の解説】
1. 気管支喘息
❌ 誤り。閉塞性換気障害を示します。気道の可逆的閉塞により、FEV1/FVC比が低下(70%未満)し、吸入気管支拡張薬により改善します。
2. COPD(慢性閉塞性肺疾患)
❌ 誤り。閉塞性換気障害を示します。気道の不可逆的閉塞とTLC上昇が特徴で、FEV1/FVC比の低下が診断的です。
3. びまん性汎細気管支炎
❌ 誤り。閉塞性換気障害を示します。細気管支の炎症・狭窄が主体であり、気流閉塞パターンを示します。
4. 間質性肺炎
✅ 正しい。肺間質の線維化により肺の弾性が低下し、肺容量が制限される拘束性換気障害を示します。VC低下、FEV1/FVC比は正常以上(80%以上)、DLco低下が典型的です。
5. 感染性細気管支炎
❌ 誤り。閉塞性換気障害を示します。細気管支の感染により気道が閉塞され、気流制限が生じます。
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【試験対策ポイント】
換気障害の分類と特徴:
| 障害タイプ | VC | FEV1/FVC比 | TLC | 主な疾患 |
|---|---|---|---|---|
| 拘束性 | ↓ | ≥80%(正常~↑) | ↓ | 間質性肺炎、肺線維症、胸膜疾患 |
| 閉塞性 | 正常~↑ | <70%(低下) | ↑ | 喘息、COPD、細気管支炎 |
診断の決め手:
- 拘束性→VC低下+FEV1/FVC比が相対的に保たれる(肺全体の容量制限)
- 閉塞性→FEV1/FVC比低下(気流制限)
ポイント1:間質性肺炎の合併症として「拘束性+閉塞性(混合型)」が稀にみられますが、基本は拘束性です。
ポイント2:びまん性汎細気管支炎は「細気管支」が障害されるため、閉塞性であることが必須知識です。感染性細気管支炎も同様です。
ポイント3:DLCO(拡散能)は間質性肺炎で著しく低下し、閉塞性疾患では比較的保たれることが多い(鑑別点)。