STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第66問

言語発達学第16回
1歳6か月健康診査で要観察になるのはどれか。
  1. 1.有意味語が6語ある。
  2. 2.大人のまねをしない。 ✓
  3. 3.積み木を横に並べない。
  4. 4.円を描かない。
  5. 5.2語文が出ない。

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 大人のまねをしない。 1歳6ヶ月時点では、模倣(模倣遊びや行動のまね)は言語・認知発達の重要な指標です。大人の行動をまねないことは、社会的相互作用の発達や学習能力の遅滞を示唆し、発達障害や自閉症スペクトラム障害の早期サイン。一方、他の選択肢は1歳6ヶ月では達成して「いない」のが正常範囲です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 有意味語が6語ある。 ✅ 正しい。1歳6ヶ月では語彙爆発期にあり、有意味語50語前後が目安。6語は平均より少ないですが、個人差が大きい時期のため要観察にはなりません。 2. 大人のまねをしない。 ❌ 誤り(正答)。模倣は社会的学習と認知発達の根幹であり、1歳6ヶ月ではブロー遊びやなぐさめなど意図的な模倣行動が見られる時期。模倣がないことは発達偏倚の明確なサイン。 3. 積み木を横に並べない。 ✅ 正しい。1歳6ヶ月では積み木は「縦に積む」発達段階。横に並べるのは1歳6ヶ月では期待されず、2歳過ぎの発達です。できないこと自体は正常。 4. 円を描かない。 ✅ 正しい。1歳6ヶ月での描画発達段階は「直線」「スクリブル」。円の描画は1歳10ヶ月〜2歳以降が目安。できないこと自体は正常。 5. 2語文が出ない。 ✅ 正しい。1歳6ヶ月では有意味語が中心で、2語文(「わんわん いた」など)の出現は1歳8ヶ月〜2歳が目安。未出現は正常範囲。 --- 【試験対策ポイント】 1歳6ヶ月の発達マイルストーン(正常範囲) | 発達領域 | 達成状況 | 未達成なら問題あり? | |---|---|---| | 有意味語 | 50語前後 | 6語程度は個人差(要観察範囲) | | 模倣行動 | あり(重要!) | なし→発達障害の危険信号 | | 指差し | あり(社会的共有) | なし→自閉症傾向 | | 語彙語速 | 爆発期開始 | 遅延→言語発達遅滞 | | 2語文 | 未出現(正常) | 出現していても問題なし | | 積み木 | 縦に積む | 横に並べない→正常 | | 描画 | 直線・スクリブル | 円描かない→正常 | キーワード:模倣の欠如は早期介入が必要な危険信号
関連

▶ 第16回 全問一覧

▶ 言語発達学 の過去問一覧