第16回 言語聴覚士国家試験 第8問
小児科学第16回
定型発達として正しい組み合わせはどれか。
- 1.定頚 ― 5 か月
- 2.座位 ― 7 か月 ✓
- 3.あやし笑い ― 10 か月
- 4.独歩 ― l 歳 7 か月.
- 5.2語文 ― 2 歳 8 か月
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 座位 — 7ヶ月
座位(支援なしでの座位保持)は通常6~8ヶ月頃に獲得される発達マイルストーンであり、7ヶ月は正常発達範囲内の典型的な月齢です。他の選択肢は全て月齢が誤っています。
---
【各選択肢の解説】
1. 定頚 — 5ヶ月
❌ 誤り。定頚(首がしっかり据わる)の獲得時期は通常3~4ヶ月です。5ヶ月では既に獲得されている発達段階であり、このタイムラインは遅れています。
2. 座位 — 7ヶ月
✅ 正しい。座位保持(支援なしでバランスを保ちながら座る)の獲得は6~8ヶ月が標準範囲であり、7ヶ月は典型的な月齢です。
3. あやし笑い — 10ヶ月
❌ 誤り。あやし笑い(社会的微笑)の出現は2~3ヶ月です。10ヶ月では既に遙か過去の発達段階であり、月齢が大幅にずれています。
4. 独歩 — 1歳7ヶ月
❌ 誤り。独歩(支援なしで歩行)の獲得は12~15ヶ月(1歳~1歳3ヶ月)が標準です。1歳7ヶ月(19ヶ月)は遅延の範囲内であり、定型発達の上限を超えています。
5. 2語文 — 2歳8ヶ月
❌ 誤り。2語文の出現は通常1歳8~2歳(20~24ヶ月)です。2歳8ヶ月(32ヶ月)は明らかに遅れており、この月齢ではより複雑な構文の獲得期にあたります。
---
【試験対策ポイント】
発達マイルストーン(月齢)一覧表
| 発達項目 | 正常月齢 | 注:選択肢の月齢 |
|---|---|---|
| あやし笑い(社会的微笑) | 2~3ヶ月 | 問題では10ヶ月 |
| 定頚 | 3~4ヶ月 | 問題では5ヶ月 |
| 寝返り | 4~6ヶ月 | — |
| 座位(支援なし) | 6~8ヶ月 | 問題では7ヶ月 ✅ |
| ハイハイ | 7~10ヶ月 | — |
| つかまり立ち | 8~10ヶ月 | — |
| 独歩 | 12~15ヶ月 | 問題では19ヶ月 |
| 1語文(初語) | 12~18ヶ月 | — |
| 2語文 | 18~24ヶ月 | 問題では32ヶ月 |
| 語彙爆発 | 18~24ヶ月(語彙50語) | — |
頻出の紛らわしい月齢差
- あやし笑いと定頚はいずれも早期(3~4ヶ月以内)に出現
- 座位と寝返りは被る時期(4~8ヶ月)だが座位は後発
- 独歩の上限は15ヶ月前後。20ヶ月以降は遅延を検討
- 言語発達は特に月齢に敏感な指標(1語文18ヶ月以降で問題視、2語文24ヶ月以降で問題視)