第16回 言語聴覚士国家試験 第89問
聴力検査第16回
第16回 言語聴覚士国家試験 第89問(聴力検査)の正答は 4 です。ASSR(聴性定常反応)は、難聴の程度が強い耳ほど推定閾値と行動閾値の差(誤差)が小さくなる。
問題
新生児聴覚スクリーニング後の精密聴力検査について正しいのはどれか。
- 1.自動ABRを3回まで実施する。
- 2.親子間の愛着が形成されてから結果を知らせる。
- 3.ABRの結果は髄鞘形成が確実になる満1歳以降にのみ信用できる。
- 4.ASSRの閾値の推定誤差は中等度難聴耳の方が健聴耳より小さい。 ✓
- 5.刺激音としてトーンピップを使うとABRで250Hzの聴力評価ができる
正答:4番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 31.9%難問
113人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — ASSRの閾値推定誤差は難聴耳のほうが小さい
ASSR(聴性定常反応)は、難聴の程度が強い耳ほど推定閾値と行動閾値の差(誤差)が小さくなる。中等度難聴耳は健聴耳より誤差が小さい。
【各選択肢の解説】
1. 自動ABRを3回まで実施する。
❌ 誤り。回数の規定として誤り。正しくは自動ABRはスクリーニングの検査で、精密聴力検査では閾値を測るABR・ASSR・行動反応聴力検査などを組み合わせる。
❌ 誤り。回数の規定として誤り。正しくは自動ABRはスクリーニングの検査で、精密聴力検査では閾値を測るABR・ASSR・行動反応聴力検査などを組み合わせる。
2. 親子間の愛着が形成されてから結果を知らせる。
❌ 誤り。早期診断・早期療育のため遅らせない。正しくは結果は遅らせずに保護者へ伝え、心理的支援を併せて早期の療育につなげる。
❌ 誤り。早期診断・早期療育のため遅らせない。正しくは結果は遅らせずに保護者へ伝え、心理的支援を併せて早期の療育につなげる。
3. ABRの結果は髄鞘形成が確実になる満1歳以降にのみ信用できる。
❌ 誤り。新生児期から有用な検査である。正しくは新生児期・乳児期からABRで聴力を評価でき、月齢に応じた潜時の基準で解釈する。
❌ 誤り。新生児期から有用な検査である。正しくは新生児期・乳児期からABRで聴力を評価でき、月齢に応じた潜時の基準で解釈する。
4. ASSRの閾値の推定誤差は中等度難聴耳の方が健聴耳より小さい。
✅ 正しい(=正答)。
✅ 正しい(=正答)。
5. 刺激音としてトーンピップを使うとABRで250Hzの聴力評価ができる
❌ 誤り。ABRは高音域が中心で低音域の評価は困難。正しくはトーンピップを用いても250Hzの評価は困難で、低音域の周波数別の評価にはASSRなどを併用する。
❌ 誤り。ABRは高音域が中心で低音域の評価は困難。正しくはトーンピップを用いても250Hzの評価は困難で、低音域の周波数別の評価にはASSRなどを併用する。
【試験対策ポイント】
他覚的聴力検査(ABR・ASSR)は乳児の聴力評価に不可欠で、診断・療育は早いほどよい。ASSRは閾値推定が可能で、難聴が重い耳ほど行動閾値との一致がよい(誤差が小さい)点が問われる。
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