STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第95問

小児聴覚障害第16回
読話において口形情報のみで識別が可能な組合せはどれか。
  1. 1.軟口蓋音 ― 母音
  2. 2.有声音 ― 無声音
  3. 3.通鼻音 ― 非通鼻音
  4. 4.破裂音 ― 摩擦音
  5. 5.硬口蓋音 一 両唇音 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 硬口蓋音と両唇音 読話は口の形や舌の位置などの視覚情報から音を識別する方法です。硬口蓋音(例:キ、ギ)は舌が硬口蓋に接触して発音され、口形は比較的小さく後ろに引きやすいのに対し、両唇音(パ、バ、マ)は両唇の動きが明確なため、口形の動きで明確に区別できます。 --- 【各選択肢の解説】 1. 軟口蓋音 — 母音 ❌ 誤り。軟口蓋音(カ、ガ)の発音は口の中奥で行われるため視覚的に捉えにくく、母音は口の開き方で判別できますが、両者は口形のみでの識別が困難です。 2. 有声音 — 無声音 ❌ 誤り。有声音と無声音の違いは声帯の振動の有無であり、声帯は口の中で見えません。口形だけからは識別できないため、読話の限界となります。 3. 通鼻音 — 非通鼻音 ❌ 誤り。通鼻音(マ、ナ、ガ)と非通鼻音の違いは鼻腔への気流の有無です。これは口形からは判断できず、読話では特に識別困難です。 4. 破裂音 — 摩擦音 ❌ 誤り。破裂音(パ、タ、カ)と摩擦音(サ、シ)は発音部位が異なりますが、口形の動きだけでは確実な識別が困難な場合があります。特にタ行とサ行は読話では混同されやすいです。 5. 硬口蓋音 — 両唇音 ✅ 正しい。両唇音は両唇の開閉運動が視覚的に最も明確であり、硬口蓋音は舌が硬口蓋に接触する位置による口形の変化が読話可能です。この組合せは口形情報のみで最も識別しやすい対比です。 --- 【試験対策ポイント】 読話で識別可能 / 困難な音声特徴: | 特徴 | 口形で見える? | 例 | |---|---|---| | 両唇音 | ○ 明確 | パ、バ、マ | | 硬口蓋音 | ○ 舌位置で変化 | キ、ギ、シ | | 軟口蓋音 | × 奥で不可視 | カ、ガ | | 有声/無声 | × 声帯は見えない | サ↔ザ区別困難 | | 通鼻音 | × 鼻腔気流は見えない | マ↔バ| | 破裂/摩擦 | △ 部位で異なるが混同しやすい | タ↔サ | キーワード:読話の正答判別法 • 「両唇音」が選択肢にあれば最も強い候補(口形が最明確) • 「有声/無声」が選択肢にあれば誤り(声帯振動は見えない) • 「通鼻音」が含まれれば誤り(鼻気流は見えない)
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