第17回 言語聴覚士国家試験 第117問
臨床歯科医学/口腔外科学第17回
誤っているのはどれか。
- 1.口腔カンジタ症は真菌感染症である。
- 2.手足口病はウイルス感染症である。
- 3.ヘルパンギーナはウイルス感染症である。
- 4.ベドナのアフタは真菌感染症である。 ✓
- 5.帯状疱疹はウイルス感染症である。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — ベドナのアフタは真菌感染症である。
ベドナのアフタは細菌感染症です。新生児の口蓋に見られる無菌操作の欠如によって生じる細菌感染で、真菌感染ではありません。他の4つは全て正しく、口腔領域の感染症の分類(真菌・ウイルス)が問われています。
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【各選択肢の解説】
1. 口腔カンジタ症は真菌感染症である。
✅ 正しい。Candida albicansによる真菌感染症で、口腔領域で最も一般的な真菌感染です。易感染状態(HIV感染、抗菌薬長期使用、ステロイド吸入療法など)で発症しやすいです。
2. 手足口病はウイルス感染症である。
✅ 正しい。コクサッキーウイルスA16型やEV71型などのエンテロウイルスによる感染症です。夏季に流行し、幼小児の手・足・口に特徴的な発疹・水疱が出現します。
3. ヘルパンギーナはウイルス感染症である。
✅ 正しい。コクサッキーウイルスA群によるウイルス感染症で、咽頭部に多数の小水疱・潰瘍を形成します。手足口病と同じく夏季流行性で幼小児に多く見られます。
4. ベドナのアフタは真菌感染症である。
❌ 誤り。ベドナのアフタは新生児の硬口蓋中央部に見られる細菌感染によるアフタで、妊娠時の母体感染や分娩時の無菌操作の欠如が原因です。真菌感染ではありません。
5. 帯状疱疹はウイルス感染症である。
✅ 正しい。水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により発症するウイルス感染症です。三叉神経第2枝・第3枝領域への発症が口腔領域では多く見られます。
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【試験対策ポイント】
| 感染症 | 原因病原体 | 分類 | 口腔内所見 |
|---|---|---|---|
| 口腔カンジタ症 | Candida albicans | 真菌 | 白色斑(ベロ様、剥除可能) |
| 手足口病 | コクサッキーA16/EV71 | ウイルス | 小水疱・潰瘍(手足口) |
| ヘルパンギーナ | コクサッキーA群 | ウイルス | 咽頭部小水疱・潰瘍 |
| ベドナのアフタ | 細菌 | 細菌感染 | 硬口蓋中央部潰瘍(新生児) |
| 帯状疱疹 | 水痘帯状疱疹ウイルス | ウイルス | 三叉神経分布域に水疱 |
キーワード:「ベドナのアフタ=細菌」(新生児、硬口蓋中央部が特徴的)