第17回 言語聴覚士国家試験 第125問
学習心理学第17回
オペラント条件づけの原理に基づくのはどれか。
- 1.系統的脱感作法
- 2.フラッディング
- 3.エクスポーシャ
- 4.バイオフィードバック ✓
- 5.自立訓練法
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — バイオフィードバック
オペラント条件づけは「行動の結果(強化・消去)によって行動の頻度が変わる」という原理です。バイオフィードバックは、生理反応(心拍数・血圧・筋電図など)の情報を患者に即座に提示することで、その反応を強化し、自己制御能力を高める方法であり、オペラント条件づけの「強化」の原理に基づいています。
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【各選択肢の解説】
1. 系統的脱感作法
❌ 誤り。レスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)に基づいています。不安反応を逆制止(相反抑制)の原理を用いて段階的に消去する方法であり、Wolpeが開発しました。オペラント条件づけではなく、刺激と無条件反応の連合が基盤です。
2. フラッディング
❌ 誤り。レスポンデント条件づけに基づいています。恐怖刺激に一度に大量に曝露することで、不安反応を消去する方法です。段階的ではなく、最大刺激を使う点で系統的脱感作法と異なりますが、やはりレスポンデント条件づけの原理です。
3. エクスポーシャ
❌ 誤り。レスポンデント条件づけに基づいています。恐怖対象や不安刺激に繰り返し曝露させることで、恐怖反応を消去する方法です。系統的脱感作法やフラッディングと同様、古典的条件づけの脱感作原理に属します。
4. バイオフィードバック
✅ 正しい。オペラント条件づけの強化の原理に基づいています。生理反応の情報(視覚的・聴覚的フィードバック)を提供することで、望ましい反応(例:血圧低下、筋緊張低下)が強化され、患者が自己制御スキルを習得します。Skinner のオペラント行動原理の典型的応用です。
5. 自立訓練法
❌ 誤り。レスポンデント条件づけに基づいています。自己暗示を用いて筋弛緩反応を引き出し、副交感神経優位状態を自律的に誘導する方法であり、古典的条件づけの相反抑制の原理に近いアプローチです。
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【試験対策ポイント】
| 条件づけの種類 | 基盤理論 | 代表的方法 | 何を強化/消去するか |
|---|---|---|---|
| レスポンデント条件づけ(古典的) | 刺激→反応の連合 | 系統的脱感作法、フラッディング、エクスポーシャ、自立訓練法 | 恐怖・不安などの情動反応 |
| オペラント条件づけ | 行動の結果による強化/消去 | バイオフィードバック、トークンエコノミー、強化スケジュール | 具体的な行動の頻度 |
キーワード:
- 系統的脱感作法・フラッディング・エクスポーシャ・自立訓練法 → すべてレスポンデント条件づけ
- バイオフィードバック → 生理反応の即座の情報提供が強化刺激として機能 → オペラント条件づけ
- 試験では「結果による行動修正」=オペラント、「刺激への反応消去」=レスポンデント と判別する