STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第17回 言語聴覚士国家試験 第129問

臨床心理学第17回
人格検査はどれか。
  1. 1.レーヴン色彩マトリックス検査
  2. 2.コース立方体組合せ検査
  3. 3.バウムテスト ✓
  4. 4.ベンダー・ゲシュタルト・テスト
  5. 5.グッドイナフ人物画検査

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — バウムテスト バウムテスト(樹木画テスト)は、被験者が樹木を描く過程と描画内容から、その人の潜在的な人格特性・心理状態・適応能力などを解釈する投影法的人格検査です。描画の形態的特徴(樹幹の太さ、枝の広がり、根の有無など)や象徴的意味から人格構造を把握します。 --- 【各選択肢の解説】 1. レーヴン色彩マトリックス検査 ❌ 誤り。これは非言語的な「知能検査」であり、人格検査ではありません。視覚的推理能力・図形パターン認識能力を測定するもので、特に言語理解が困難な被験者や非言語性知能を評価したい場合に用いられます。 2. コース立方体組合せ検査 ❌ 誤り。これも「知能検査」の一種です。立方体ブロックを操作して目標図形と同じパターンを完成させるもので、知的能力(空間認知能力)の評価を目的としており、人格特性を測定するものではありません。 3. バウムテスト ✅ 正しい。投影法に分類される人格検査です。樹木という中立的で非脅威的な対象を描かせることで、無意識的な人格特性や心理状態が表現されやすいという理論に基づいています。 4. ベンダー・ゲシュタルト・テスト ❌ 誤り。これは「視知覚検査」です。幾何学図形の模写課題を通じて視覚-運動機能や脳損傷の有無を評価するもので、人格検査ではなく神経心理学的検査に分類されます。 5. グッドイナフ人物画検査 ❌ 誤り。これは「知能検査」です。人物図の描画を通じて、特に幼児~児童の認知発達段階や知能水準を評価するもので、人格検査ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 投影法的人格検査 vs 知能検査の区別 | 検査 | 分類 | 測定対象 | 答えの「正誤」 | |---|---|---|---| | バウムテスト | 人格検査(投影法) | 人格・心理状態 | なし(解釈的) | | ロールシャッハテスト | 人格検査(投影法) | 人格・思考様式 | なし(解釈的) | | TAT | 人格検査(投影法) | 人格・動機づけ | なし(解釈的) | | レーヴン色彩マトリックス | 知能検査 | 非言語的知能 | あり(正誤判定) | | コース立方体組合せ | 知能検査 | 空間認知能力 | あり(正誤判定) | | グッドイナフ人物画 | 知能検査 | 認知発達段階 | あり(採点基準) | | ベンダー・ゲシュタルト | 視知覚・神経心理検査 | 視覚-運動機能 | あり(採点基準) | キーワード - 投影法:曖昧な刺激に対する反応から人格を推測 - 樹木画の解釈要素:樹幹(自己イメージ)、根(基盤・安定性)、枝(対人関係・活動性)
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