STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第17回 言語聴覚士国家試験 第158問

失語症第17回
トークンテストで評価できないのはどれか。
  1. 1.色名の理解
  2. 2.形の名称の理解
  3. 3.聴覚的把持力
  4. 4.関係節の理解 ✓
  5. 5.位置関係を表す語の理解

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 関係節の理解 トークンテストは音声言語理解能力を評価する検査ですが、「関係節の理解」は統語的複雑性が高く、失語症の言語理解障害の本質的評価には向きません。本検査は主に語彙理解と簡潔な指示理解に焦点を当てており、複文構造の処理評価には適していません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 色名の理解 ✅ 正しい。トークンテストで評価される項目です。患者に「赤いトークンを取ってください」といった指示を与え、色彩語彙の理解を測定します。 2. 形の名称の理解 ✅ 正しい。トークンテストで評価される項目です。「円形のトークンを取ってください」といった形状語彙の理解を検査します。 3. 聴覚的把持力 ✅ 正しい。トークンテストで評価される項目です。指示の長さ・複雑さを段階的に増やしていくことで、聴覚記憶容量や情報処理能力を測定できます。 4. 関係節の理解 ❌ 誤り(トークンテストで評価できない)。「赤くて大きいトークン」といった単純な修飾句は扱いますが、「赤い方より大きい形」のような関係節構造は本検査の枠組み外です。複文構造の処理評価には他の検査(標準失語症検査の「文構造理解」など)を要します。 5. 位置関係を表す語の理解 ✅ 正しい。トークンテストで評価される項目です。「〇の左に置く」「△の上に置く」といった空間語彙・前置詞理解を測定します。 --- 【試験対策ポイント】 トークンテスト(Token Test)の特徴 | 項目 | 内容 | |---|---| | 評価対象 | 語彙理解・簡潔な指示理解・聴覚的把持力 | | 扱う語彙例 | 色名・形・サイズ・位置関係 | | 指示の流れ | 単純指示→複雑指示(段階的) | | 評価できないもの | 統語的複雑性の高い構造(関係節・複文など) | トークンテストで扱う主要要素: - 色彩語(赤・青・緑・白・黄など) - 形状語(円・三角・四角など) - サイズ語(大・小) - 位置関係(上・下・左・右・前・後など) - 数量(複数トークンの操作) 複文理解が必要な検査: - 標準失語症検査(SLTA)の「文構造理解」 - BDAE(ボストン失語症鑑別検査)
関連

▶ 第17回 全問一覧

▶ 失語症 の過去問一覧