STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第17回 言語聴覚士国家試験 第175問

音声障害第17回
声門を開大する筋はどれか。
  1. 1.披裂筋
  2. 2.甲状披裂筋
  3. 3.輪状甲状筋
  4. 4.後輪状披裂筋 ✓
  5. 5.外側輪状披裂筋

正答:4番

解説
# 第17回 第175問 解説 ■ 正答:4番 — 後輪状披裂筋 後輪状披裂筋は、披裂軟骨の筋突起を後方かつ内側に引くことで披裂軟骨を外側に回転させ、声帯突起を外側に開く働きをします。これにより声門が開大し、呼吸時に空気の通り道が確保されます。喉頭の内喉頭筋の中で**唯一の声門開大筋**であり、国試頻出の知識です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 披裂筋 ❌ 誤り。左右の披裂軟骨を引き寄せることで声門後部を閉鎖する筋であり、声門閉鎖筋に分類されます。 2. 甲状披裂筋 ❌ 誤り。声帯の本体を構成する筋で、声帯を短縮・弛緩させ、声門を閉鎖する働きをします。 3. 輪状甲状筋 ❌ 誤り。輪状軟骨と甲状軟骨を近づけて声帯を前後に引き伸ばし、**声帯を緊張させる(声の高さを上げる)**筋です。声門開大には関与しません。上喉頭神経外枝支配。 4. 後輪状披裂筋 ✅ 正しい。披裂軟骨を外側に回転させることで声帯突起を外転させ、声門を開大させる**唯一の声門開大筋**です。 5. 外側輪状披裂筋 ❌ 誤り。披裂軟骨の筋突起を前方に引いて声帯突起を内転させ、声門を閉鎖する筋です。 --- 【試験対策ポイント】 内喉頭筋は機能ごとに整理して覚えるのが鉄則です。 - **声門開大筋**:**後輪状披裂筋(唯一)** - **声門閉鎖筋**:外側輪状披裂筋、披裂筋(横披裂筋・斜披裂筋)、甲状披裂筋 - **声帯緊張筋**:輪状甲状筋(高音)、甲状披裂筋(一部関与) - **声帯弛緩筋**:甲状披裂筋 支配神経も重要で、**輪状甲状筋のみ上喉頭神経外枝**、それ以外の内喉頭筋はすべて**反回神経**支配です。反回神経麻痺で声門開大が障害されると、両側性では呼吸困難(気道狭窄)をきたすため臨床的にも重要です。
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