第17回 言語聴覚士国家試験 第198問
補聴器・人工内耳第17回
イヤーモールドの役割として誤っているのはどれか。
- 1.耳閉感の改善 ✓
- 2.外耳道の密閉
- 3.補聴器の固定
- 4.ハウリング防止
- 5.補聴器の出力特性の調製
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 耳閉感の改善
イヤーモールドは補聴器装用者の耳閉感を「悪化させる」ものであり、改善するのではありません。耳閉感は外耳道が密閉されることによって生じる特有の現象であり、イヤーモールドの密閉性が高いほど耳閉感は強くなります。耳閉感を軽減させるには、ベント孔を開けるなどの設計工夫が必要となります。
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【各選択肢の解説】
1. 耳閉感の改善
❌ 誤り。イヤーモールドは外耳道を密閉するため、耳閉感を「悪化させる」ものです。耳閉感を改善したい場合は、ベント孔を設けて密閉度を低下させる必要があります。
2. 外耳道の密閉
✅ 正しい。イヤーモールドの最も基本的な役割は外耳道を密閉することで、フィードバック(ハウリング)を防止し、補聴器の利得を十分に活用できるようにします。
3. 補聴器の固定
✅ 正しい。イヤーモールドは耳介に確実に装着されることで、補聴器本体を耳に固定する役割を果たし、装用時の脱落や位置ずれを防止します。
4. ハウリング防止
✅ 正しい。外耳道の密閉度が高まることで、増幅された音が外部に漏れることを防ぎ、マイクに戻ることを抑制します。これはハウリング防止の最重要要因です。
5. 補聴器の出力特性の調製
✅ 正しい。ベント孔の大きさや位置、イヤーモールドの形状を変更することで、周波数特性を調整でき、利用者の聴力に合わせた音響特性を実現できます。
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【試験対策ポイント】
イヤーモールドの機能と耳閉感の関係:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| **密閉度↑** | ハウリング↓、耳閉感↑ |
| **ベント孔あり** | 耳閉感↓、ハウリング↑リスク |
| **最小限ベント** | バランス型設計 |
イヤーモールドの主要機能5点:
- 外耳道密閉(ハウリング防止)
- 補聴器固定(装用安定性)
- 出力特性調製(周波数特性調整)
- 衛生面(外耳道保護)
- 装用感(閉塞感軽減は「改善」ではなく「対応」)
重要否定知識:
「耳閉感改善」はイヤーモールドの役割ではなく、耳閉感は必然的な副作用。これを軽減するための工夫がベント孔設置です。