STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第17回 言語聴覚士国家試験 第27問

学習心理学第17回
問題解決を阻害する要因はどれか。 a.. 習慣的構え b.. 類推による推論 c.. 情報の符号化 d.. 拡散的思考 e.. 機能の固着 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — a,e(習慣的構え、機能の固着) 問題解決を阻害する要因は、「習慣的構え」と「機能の固着」です。これらは過去の経験や既存の知識に縛られ、新しい視点や柔軟な思考を妨げます。一方、類推・情報符号化・拡散的思考は問題解決を促進する要因です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 習慣的構え ❌ 阻害要因です。過去に有効だった考え方や解法パターンに固執し、問題に応じた新しいアプローチが取れなくなる状態。例えば「足し算で解く」という習慣が、引き算が必要な問題で邪魔になるケース。問題解決の最大の障壁の一つ。 b. 類推による推論 ✅ 促進要因です。既知の問題の解法を新しい問題に適用する思考方法。「過去の類似事例から学ぶ」ことで、問題解決が効率化されます。むしろ創造的問題解決を促します。 c. 情報の符号化 ✅ 促進要因です。問題に関連する情報を適切に脳に保存・整理する過程。情報が正しく符号化されていれば、後の想起や応用が容易になり、問題解決に資します。 d. 拡散的思考 ✅ 促進要因です。一つの問題に対して多数のアイデアを生み出す思考様式(発散的思考とも)。複数の解法案を検討でき、問題解決の選択肢を増やします。創造性と直結。 e. 機能の固着 ❌ 阻害要因です。物や道具の従来の用途・機能に縛られ、別の使い道が思いつかない現象。例えば「マッチ箱は火をつけるもの」という認識で、その中身を別用途に使う発想が出ない。Duncker(1935)の古典的研究で有名。 --- 【試験対策ポイント】 問題解決を妨げる2大要因 | 概念 | 内容 | 具体例 | |---|---|---| | 習慣的構え(set) | 過去の成功パターンに依存 | 「いつもこの方法で解く」が逆効果 | | 機能の固着(fixation) | 物の従来機能に縛られる | ペンは「書く」だけと思い込み、ハンマーに使えない | 問題解決を促進する3つの要因 - 類推:既知の事例を応用→新しい問題でも活用 - 情報符号化:知識の適切な整理→後の検索・応用が容易 - 拡散的思考:多角的アイデア生成→解法選択肢の拡大 ❌ 「固い頭」を象徴する阻害要因(a, e) vs ✅ 「柔軟で創造的」な促進要因(b, c, d)
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