第17回 言語聴覚士国家試験 第30問
臨床心理学第17回
正しい組合せはどれか。
- 1.Lewin.K ― ビッグファイブ
- 2.Freud.S ― 内向性
- 3.Kretschmer.E ― 躁うつ気質 ✓
- 4.Eysenck.H.J. ― 内胚葉型
- 5.Catteii.R.B. ― 神経症傾向
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — Kretschmer.E(クレッチマー)― 躁うつ気質
Kretschmer(クレッチマー)は気質類型論の提唱者で、体型と気質の関連性を主張しました。彼は「循環気質(躁うつ気質)」を提唱し、肥満体型との関連を指摘しました。これは正しい組合せです。
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【各選択肢の解説】
1. Lewin.K(クルト・レヴィン)― ビッグファイブ
❌ 誤り。レヴィンは「場の理論」を提唱した社会心理学者です。ビッグファイブ(外向性、協調性、勤勉性、神経症傾向、開放性)は後年の現代的な5因子モデルであり、複数の研究者による積み重ねです。
2. Freud.S(ジークムント・フロイト)― 内向性
❌ 誤り。フロイトは精神分析理論の創始者ですが、「内向性」という気質類型を提唱していません。フロイト自身の気質論は存在しますが、内向性はユングの概念です。
3. Kretschmer.E(エルンスト・クレッチマー)― 躁うつ気質
✅ 正しい。クレッチマーは体型気質論の提唱者で、肥満体型と躁うつ気質(循環気質)の関連性を主張しました。この組合せは正確です。
4. Eysenck.H.J.(アイゼンク)― 内胚葉型
❌ 誤り。アイゼンクは「外向性―内向性」と「神経症傾向―精神安定性」の2軸で性格を説明する理論家です。内胚葉型はシェルドンが提唱した体型分類(体型と気質の関連)であり、アイゼンクの理論ではありません。
5. Cattell.R.B(レイモンド・キャッテル)― 神経症傾向
❌ 誤り。キャッテルは16因子性格検査(16PF)を開発した心理学者ですが、「神経症傾向」を直接的に提唱したわけではありません。神経症傾向はアイゼンクの双極因子モデルに含まれる概念です。
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【試験対策ポイント】
性格・気質理論の人物と理論の対応表:
| 研究者 | 時代背景 | 主要概念 | 重要な特徴 |
|---|---|---|---|
| Kretschmer | 古典期 | 体型気質論(躁うつ気質=肥満型) | 循環気質=双極性気分変動 |
| Sheldon | 古典期 | 体型分類(3内胚葉型・中胚葉型・外胚葉型) | 内胚葉=社交的、中胚葉=攻撃的 |
| Jung | 古典期 | 内向性―外向性 | フロイトの弟子、分析心理学創始 |
| Freud | 古典期 | 精神分析理論 | エスと超自我の理論 |
| Eysenck | 現代 | 2軸理論(外向性、神経症傾向) | 生物学的基盤を重視 |
| Cattell | 現代 | 16PF(16因子性格検査) | 因子分析による多因子モデル |
【頻出の組合せ誤りパターン】
- アイゼンクと「内向性」の混同:外向性―内向性は確かにアイゼンクの理論だが、単独ではなく「神経症傾向」と組み合わせた2軸が正確
- クレッチマーとシェルドンの混同:両者とも体型と気質を関連付けるが、クレッチマーは「躁うつ気質」、