第17回 言語聴覚士国家試験 第31問
臨床心理学第17回
正しいのはどれか。
- 1.MMPIは臨床尺度と妥当性尺度によって構成される。 ✓
- 2.SCTは未完成の絵場面を完成させる。
- 3.内田クレペリン精神検査では偏差知能指数を求める。
- 4.YG性格検査では16個のパーソナリティ因子を測定する。
- 5.TATは動作性知能と言語性知能とを測定する。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — MMPIは臨床尺度と妥当性尺度によって構成される。
MMPIは臨床尺度10個と妥当性尺度(ウソ尺度・疑問尺度・K尺度)で構成されるプロフィール検査です。被検者の性格や心理的問題をスクリーニングするため、精神医学現場で最も広く使用されている標準化検査です。
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【各選択肢の解説】
1. MMPIは臨床尺度と妥当性尺度によって構成される。
✅ 正しい。MMPIは臨床尺度10個(抑うつ・ヒステリー・精神病質など)と妥当性尺度3個(L尺度・F尺度・K尺度)の合計13尺度で構成されます。
2. SCTは未完成の絵場面を完成させる。
❌ 誤り。SCT(文章完成テスト)は未完成の「文章」を完成させます。一方、未完成の絵場面を完成させるのはPAT(画像選択テスト)ではなく、むしろTAT関連の投影法です。
3. 内田クレペリン精神検査では偏差知能指数を求める。
❌ 誤り。内田クレペリン精神検査は「性格検査」であり、知能指数(IQ)は求めません。簡単な計算作業のスピードと正確性から、作業能力や集中力を評価する検査です。
4. YG性格検査では16個のパーソナリティ因子を測定する。
❌ 誤り。YG性格検査は12個の性格因子を測定します。16個のパーソナリティ因子を測定するのはCattellの16PF(Sixteen Personality Factor Questionnaire)です。
5. TATは動作性知能と言語性知能とを測定する。
❌ 誤り。TAT(主題統覚検査)は投影法の一種であり、知能を測定する検査ではありません。動作性知能と言語性知能を測定するのはWAIS、WISC等のウェクスラー式知能検査です。
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【試験対策ポイント】
| 検査名 | 測定内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| MMPI | 臨床尺度10個+妥当性尺度3個 | プロフィール検査・スクリーニング |
| YG性格検査 | 12個の性格因子 | 日本製・自記式 |
| 16PF | 16個のパーソナリティ因子 | Cattell開発・Cattellの因子分析 |
| SCT | 文章完成 | 投影法 |
| TAT | 絵画から物語作成 | 投影法・人格診断 |
| 内田クレペリン | 作業能力・集中力 | 計算作業課題 |
| WAIS/WISC | 言語性IQ+動作性IQ | ウェクスラー式・知能検査 |
キーワード
- 投影法:被検者の無意識を投影させる(TAT・SCT・ロールシャッハテスト)
- 性格検査と知能検査は別物
- 日本製検査:YG性格検査・内田クレペリン・PMS女性心理診断検査など