第17回 言語聴覚士国家試験 第69問
言語発達障害学第17回
ことばが遅れている4歳児に適用でない検査はどれか。
- 1.新版K式発達検査
- 2.絵画語い発達検査(PVT-R )
- 3.<S-S法>言語発達遅滞検査
- 4.DN-CAS認知評価システム ✓
- 5.LCスケール
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — DN-CAS認知評価システム
DN-CAS認知評価システムは、PASS理論(計画・注意・同時処理・継時処理)に基づいた認知能力検査であり、言語発達遅滞児の言語能力そのものを直接評価する検査ではありません。4歳児の言語発達水準を把握するには、言語機能に特化した検査が適切です。
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【各選択肢の解説】
1. 新版K式発達検査
✅ 適用可能。生後2ヶ月~7歳を対象とした発達検査で、姿勢・運動領域、認知・適応領域、言語・社会領域の3領域を評価します。言語領域で語彙・文法・音韻などを広く測定でき、4歳児の言語発達遅滞の評価に有効です。
2. 絵画語い発達検査(PVT-R)
✅ 適用可能。2歳6ヶ月~12歳を対象とした語彙検査で、理解語彙と表出語彙を定量的に測定します。言語発達遅滞児の語彙水準を把握する標準的な検査です。
3. S-S法言語発達遅滞検査
✅ 適用可能。1歳6ヶ月~6歳を対象とした検査で、音韻・語彙・文法・意味・用法の5領域から言語発達水準を総合的に評価します。言語発達遅滞児の詳細な言語機能分析に特化しています。
4. DN-CAS認知評価システム
❌ 適用が不適切。5~17歳が標準的な対象年齢であり、4歳児は基本的に対象外です。また、言語機能の直接評価ではなく、認知能力(計画性・注意制御・処理様式)を測定する検査であるため、言語発達遅滞児の言語評価としては役割が限定的です。
5. LCスケール
✅ 適用可能。1歳0ヶ月~4歳11ヶ月を対象とした言語コミュニケーション発達スケールで、受容言語・表出言語・コミュニケーション機能を評価します。4歳児の対象上限に該当し、言語発達遅滞の評価に適しています。
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【試験対策ポイント】
発達検査と認知検査の区別(4歳児言語発達評価における選別)
| 検査名 | 対象年齢 | 評価内容 | 言語発達評価での適用 |
|---|---|---|---|
| 新版K式発達検査 | 2ヶ月~7歳 | 発達全領域(言語含む) | ✅ 適用可 |
| PVT-R | 2歳6ヶ月~12歳 | 語彙(理解・表出) | ✅ 適用可 |
| S-S法言語発達遅滞検査 | 1歳6ヶ月~6歳 | 言語機能(5領域) | ✅ 適用可 |
| **DN-CAS認知評価システム** | **5~17歳** | **認知能力(計画・注意等)** | **❌ 不適切** |
| LCスケール | 1歳0ヶ月~4歳11ヶ月 | 受容・表出・コミュニケーション | ✅ 適用可 |
重要:DN-CASは4歳より上の学齢期向けであり、言語機能ではなく認知処理能力を測定する検査です。言語発達遅滞児の「言語能力」を評価する文脈では不適切です。