第17回 言語聴覚士国家試験 第80問
機能性構音障害第17回
小児の構音について誤っているのはどれか。
a.家庭学習を指導する。
b.構音位置づけ法が有効である。
c.訓練頻度は月1回が適切である。
d.誤り音があればすぐに訓練を始める。
e.正反応が得られたらそのつどほめる。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — c,d
機能性構音障害の小児への訓練では、訓練頻度は月1回では不十分であり、個別の誤り音が出現したからといってすぐに訓練開始すべきではありません。発達段階に応じた自然な習得を待つことと、適切な訓練頻度の確保が重要です。
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【各選択肢の解説】
a. 家庭学習を指導する
✅ 正しい。機能性構音障害の訓練効果を高めるには、診察室での訓練だけでなく家庭での繰り返し学習が不可欠です。親指導を通じた日常生活での強化が転移を促進します。
b. 構音位置づけ法が有効である
✅ 正しい。視覚・触覚的フィードバックを用いて正しい構音位置(舌・唇の位置)を指導する方法は、機能性構音障害の標準的で有効な訓練法です。
c. 訓練頻度は月1回が適切である
❌ 誤り。月1回の訓練頻度は不十分です。機能性構音障害の改善には週1回以上の頻度が必要とされており、より高い頻度(週2~3回)が推奨される場合も多いです。月1回では学習効果が定着しにくくなります。
d. 誤り音があればすぐに訓練を始める
❌ 誤り。音韻習得には発達段階があり、該当年齢で習得が期待される音が誤っていても、自然発達の範囲内であれば観察期間を設けるべきです。過度な早期介入は不要な訓練につながります。標準的には「明らかな異常」と判断されるまで待機観察が原則です。
e. 正反応が得られたらそのつどほめる
✅ 正しい。即時フィードバック(強化)は学習を促進させる最も基本的な原理です。正反応に対する賞賛・報酬は訓練継続への動機づけとなり、行動修正を加速させます。
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【試験対策ポイント】
機能性構音障害の訓練原則(誤りやすい項目)
| 項目 | 正しい内容 |
|---|---|
| 訓練開始時期 | 「すぐに開始」ではなく、発達段階を考慮した観察期間を設ける |
| 訓練頻度 | 週1回以上(月1回は不十分) |
| 親の役割 | 家庭学習指導が不可欠 |
| フィードバック | 即時強化(ほめる)が有効 |
| 訓練手法 | 構音位置づけ法は標準的・有効な方法 |
キーワード:発達的待機観察 / 親指導の重要性 / 高頻度訓練が必須