STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第17回 言語聴覚士国家試験 第88問

吃音第17回
吃音の評価項目でないのはどれか。
  1. 1.一貫性
  2. 2.妥当性 ✓
  3. 3.適応性
  4. 4.非流暢
  5. 5.被刺激性

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 妥当性 吃音の評価項目は「一貫性」「適応性」「非流暢」「被刺激性」の4項目であり、妥当性は吃音評価の項目ではありません。妥当性は検査道具そのものの信頼性に関わる用語で、吃音の症状や特性を評価するものではありません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 一貫性 ✅ 正しい。同じ語句や音を繰り返すときに、毎回同じ箇所で吃音が生じるかどうかを評価する項目です。一貫性が高いほど吃音が安定している傾向があります。 2. 妥当性 ❌ 誤り。妥当性(validity)は検査・評価道具そのものが「測定しようとしている特性を正確に測定しているか」という信頼性に関する用語であり、吃音の症状特性を評価する項目ではありません。 3. 適応性 ✅ 正しい。状況や相手によって吃音の程度が変化するかどうかを評価する項目です。授業発表時に悪化する、親友との会話では軽減するなど、環境適応による吃音の変動を測定します。 4. 非流暢 ✅ 正しい。吃音の最も基本的な評価項目で、吃音の重症度を測定します。繰り返し・延長・ブロック等の非流暢現象がどの程度生じているかを定量的に評価します。 5. 被刺激性 ✅ 正しい。聞き手からの反応(嘲笑・指摘など)に対する敏感さを評価する項目です。高い被刺激性は吃音に対する不安や回避行動につながります。 --- 【試験対策ポイント】 吃音の評価4項目 | 項目 | 内容 | |---|---| | 一貫性 | 同じ語に対する吃音の一貫度(毎回同じ部分で吃音か) | | 適応性 | 状況による吃音の変化度(スピーチや相手による変動) | | 非流暢 | 吃音の重症度・頻度(繰り返し・延長・ブロックの程度) | | 被刺激性 | 聞き手反応への敏感度(からかいなどへの反応性) | 紛らわしい用語との区別 - 妥当性(validity):評価道具の特性。「その検査は本当に吃音を測っているか」 - 信頼性(reliability):評価結果の再現性。「検査結果が安定しているか」 - 適応性:吃音症状の「状況依存性」を指す。医学的な「ストレス適応」とは異なる 出題傾向 吃音の評価項目は毎回どれかが問われやすく、この4項目は必ず暗記が必須です。特に「妥当性」は検査の信頼性に関わる概念として紛らわしいため、「吃音そのものの評価項目ではない」と区別することが重要です。
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