STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第18回 言語聴覚士国家試験 第10問

臨床神経学第18回
気管内異物の主な症状でないのはどれか。 a.流涎 b.咳嗽 c.窒息 d.喘鳴 e.嚥下痛 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — a,e(流涎と嚥下痛) 気管内異物は気管への異物侵入により、気道の閉塞や刺激が生じる医学的緊急事態です。主症状は気道系の反応(咳嗽・窒息・喘鳴)が中心となり、食道系の症状(流涎・嚥下痛)は気管内異物では起こりません。流涎と嚥下痛は食道異物の典型的な症状です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 流涎 ❌ 誤り(気管内異物では起こりない)。流涎は食道異物で見られます。異物が食道を刺激すると、反射的に唾液分泌が増加し流涎が生じますが、気管内異物では唾液嚥下が可能なため流涎は起こりません。 b. 咳嗽 ✅ 正しい。気管内異物の最初の症状は咳嗽です。異物が気道を機械的に刺激するため、反射的に咳嗽が誘発されます。気管内異物を疑う初発症状として最重要です。 c. 窒息 ✅ 正しい。気管内異物が気道を完全に閉塞する場合、呼吸困難から窒息に至る可能性があります。これは気管内異物における最も重篤な症状であり、医学的に最優先で対応すべき症状です。 d. 喘鳴 ✅ 正しい。異物により気流が狭窄されると、喘鳴(特に吸気時喘鳴が顕著)が生じます。喘鳴は気道閉塞の程度を示す指標となります。 e. 嚥下痛 ❌ 誤り(気管内異物では起こりない)。嚥下痛は食道異物の典型症状です。食道への異物嵌頓が嚥下時に痛みを引き起こしますが、気管内異物では嚥下時に気道と食道は別経路であるため嚥下痛は起こりません。 --- 【試験対策ポイント】 気管内異物 vs 食道異物の症状比較 | 症状 | 気管内異物 | 食道異物 | |---|---|---| | 咳嗽 | ◎ 主症状 | △ 弱い | | 窒息 | ◎ 重篤 | ✗ なし | | 喘鳴 | ◎ あり | ✗ なし | | 流涎 | ✗ なし | ◎ 主症状 | | 嚥下痛 | ✗ なし | ◎ 主症状 | | 呼吸困難 | ◎ あり | △ 圧迫時のみ | 気管内異物の特徴:呼吸系症状が主体 食道異物の特徴:嚥下系症状が主体
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