STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第18回 言語聴覚士国家試験 第102問

解剖学第18回
誤っているのはとれか。
  1. 1.頚髄には7対の神経根がある。 ✓
  2. 2.脳神経は12対ある
  3. 3.交感神経の興奮によって心拍数は増加する。
  4. 4.前角細胞は脊髄にある。
  5. 5.舌の後ろ1/3は舌咽神経が関与する。

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 頚髄には7対の神経根がある。 脊髄神経根の数は脊椎骨の数と対応しており、頚椎は7個ですが、頚髄神経根は8対です。C1~C8の8対の神経根が存在し、C8根はC7椎骨とT1椎骨の間から出ます。これは脊髄が脊椎より1個少ない分節構造を持つため、頚部だけ例外的に神経根数が椎骨数を上回ります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 頚髄には7対の神経根がある。 ❌ 誤り。頚髄神経根は8対(C1~C8)です。頚椎は7個ですが、脊髄神経根の数は別です。C8根はC7椎骨とT1椎骨の間隙から出ます。この「脊髄1個少ない現象」は脊髄が下部で馬尾に変わることで生じ、胸腰仙骨では神経根数が椎骨数に一致します。 2. 脳神経は12対ある ✅ 正しい。脳神経はI嗅覚~XII舌下神経の12対が存在します。このうち運動性は動眼神経・滑車神経・外転神経・顔面神経・舌咽神経・迷走神経・副神経・舌下神経の8対です。 3. 交感神経の興奮によって心拍数は増加する。 ✅ 正しい。交感神経活性化によりノルアドレナリンが放出され、心臓の心房結節に作用して心拍数が増加(正の年代効果)します。これは「fight or flight」反応の一部です。 4. 前角細胞は脊髄にある。 ✅ 正しい。前角(腹側角)細胞は脊髄灰白質の前角に存在する運動神経細胞で、脊髄前根を通じて筋肉を支配します。下位運動ニューロン(LMN)の体です。 5. 舌の後ろ1/3は舌咽神経が関与する。 ✅ 正しい。舌咽神経(第IX脳神経)は舌後部1/3の感覚(味覚含む)と咽頭上部の感覚を担当します。対して舌前部2/3は顔面神経(第VII脳神経)が関与します。 --- 【試験対策ポイント】 脊髄神経根数と脊椎骨数の対応関係 | 脊椎領域 | 椎骨数 | 神経根対数 | 特徴 | |---|---|---|---| | 頚椎 | 7個 | 8対 | **唯一の例外:根が椎骨を上回る** | | 胸椎 | 12個 | 12対 | 一致 | | 腰椎 | 5個 | 5対 | 一致 | | 仙椎 | 5個(融合) | 5対 | 一致 | | 尾椎 | 4個(融合) | 1対 | 一致 | 脳神経12対の機能分類 | 脳神経 | 名称 | 支配機能 | |---|---|---| | I | 嗅神経 | 嗅覚(感覚のみ) | | II | 視神経 | 視覚(感覚のみ) | | III・IV・VI | 動眼・滑車・外転神経 | 眼球運動(運動) | | V | 三叉神経 | 顔面感覚・咀嚼筋 | | VII | 顔面神経 | 表情筋・舌前2/3味覚 | | VIII | 前庭蝸牛神経 | 聴覚・平衡(感覚のみ) | | IX | 舌咽神経 | 舌後1/3味
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