STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第18回 言語聴覚士国家試験 第113問

小児科学第18回
先天性感染症について誤っている組合せはどれか。
  1. 1.トキソプラズマ ― 脈絡網膜炎
  2. 2.風疹ウイルス ― 皮膚紅斑 ✓
  3. 3.サイトメガロウイルス ― 脳内石灰化
  4. 4.単純ヘルペスウイルス ― 角結膜炎
  5. 5.パルボウイルス ― 胎児水腫

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 風疹ウイルス ― 皮膚紅斑 風疹ウイルスによる先天性感染症では、皮膚紅斑は典型的な症状ではありません。先天性風疹症候群の三大主症状は「心奇形」「眼障害(白内障・網膜症)」「聴覚障害」であり、皮膚症状は主要な臨床的特徴ではありません。むしろ他の先天性感染症が皮膚症状を伴うため、ここで風疹が外れます。 --- 【各選択肢の解説】 1. トキソプラズマ ― 脈絡網膜炎 ✅ 正しい。先天性トキソプラズマ感染症の古典的三徴は「脈絡網膜炎」「水頭症」「脳内石灰化」です。脈絡網膜炎は最も特徴的な眼病変で、本症の重要な診断根拠となります。 2. 風疹ウイルス ― 皮膚紅斑 ❌ 誤り。先天性風疹症候群は「心奇形(動脈管開存・肺動脈狭窄)」「眼障害(白内障・網膜症・緑内障)」「聴覚障害」が三大主症状であり、皮膚紅斑は典型的な症状ではありません。逆に先天性CMV感染症では皮膚紫斑が見られることがあります。 3. サイトメガロウイルス ― 脳内石灰化 ✅ 正しい。先天性CMV感染症では「脳内石灰化」が特徴的です。トキソプラズマとの鑑別では、CMVの石灰化は脳室周囲に分布する傾向があり、聴覚障害も合併します。 4. 単純ヘルペスウイルス ― 角結膜炎 ✅ 正しい。新生児ヘルペスウイルス感染症では「角結膜炎」「皮膚病変(水疱)」「脳炎」が見られます。分娩時に母親の産道から感染することが多く、生後7〜10日で症状発現します。 5. パルボウイルスB19 ― 胎児水腫 ✅ 正しい。先天性パルボウイルスB19感染症の最重症型は「胎児水腫」で、赤血球前駆細胞の破壊による高度な貧血が原因です。妊娠中期の感染で特に高リスクとなります。 --- 【試験対策ポイント】 先天性感染症(TORCH)の主要症状表: | 原因微生物 | 眼症状 | 心臓 | 脳・神経 | 皮膚 | 聴覚 | |---|---|---|---|---|---| | トキソプラズマ | 脈絡網膜炎 | — | 水頭症・脳石灰 | — | — | | 風疹 | 白内障・網膜症 | 動脈管開存 | 難聴・精神遅滞 | — | 聴覚障害 | | CMV | — | — | 脳石灰化 | 紫斑 | 聴覚障害 | | HSV | 角結膜炎 | — | 脳炎 | 水疱 | — | | パルボB19 | — | — | — | — | — | 重要な鑑別点: - 風疹:「皮膚紅斑なし」「三大主症状は心・眼・聴覚」 - トキソプラズマ:「脈絡網膜炎+脳石灰化」(古典的三徴) - CMV:「脳石灰化+皮膚紫斑+聴覚障害」(最も高い感染率) - HSV:「新生児期の急性症状」(皮膚
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