第18回 言語聴覚士国家試験 第114問
内科学第18回
誤っている組合せはどれか。
- 1.気管支喘息 ― I型アレルギー
- 2.不滴合輸血 ― II型アレルギー
- 3.ツベルクリン反応 ― III型アレルギー ✓
- 4.接触性皮膚炎 ― IV型アレルギー
- 5.アレルギー性鼻炎 ― I型アレルギー
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — ツベルクリン反応 — III型アレルギー
ツベルクリン反応はIV型(遅延型)アレルギーです。III型アレルギーは免疫複合体型であり、ツベルクリン反応のような遅延型細胞性免疫反応とは異なります。ツベルクリン反応は結核菌抗原に対する感作Tリンパ球による遅延型反応であり、診断確認後48~72時間で硬結が最大となります。
---
【各選択肢の解説】
1. 気管支喘息 — I型アレルギー
✅ 正しい。IgEを介した即時型アレルギーで、好酸球やマスト細胞が関与します。吸入抗原(ダニ、花粉など)により、気道平滑筋収縮と気流制限が生じます。
2. 不適合輸血 — II型アレルギー
✅ 正しい。輸血された赤血球表面抗原に対する自己抗体(IgG)が結合し、補体活性化と赤血球破壊が起こります。抗体依存性細胞性障害(ADCC)も関与します。
3. ツベルクリン反応 — III型アレルギー
❌ 誤り。ツベルクリン反応はIV型アレルギー(遅延型)です。III型アレルギーは免疫複合体病で、血清病やSLE等が典型例です。ツベルクリン反応は感作Tリンパ球がマクロファージを活性化して組織障害を引き起こします。
4. 接触性皮膚炎 — IV型アレルギー
✅ 正しい。接触抗原(ウルシオール、ニッケルなど)に対する感作Tリンパ球による遅延型細胞性免疫反応です。症状出現は接触後24~48時間です。
5. アレルギー性鼻炎 — I型アレルギー
✅ 正しい。IgEを介した即時型反応で、鼻粘膜肥満細胞からのヒスタミン放出により、くしゃみ・鼻汁・鼻閉が起こります。季節性と通年性があります。
---
【試験対策ポイント】
アレルギー分類(Gell & Coombs)と臨床疾患の対応
| 型 | メカニズム | 反応時間 | 代表的疾患 |
|---|---|---|---|
| I型(即時型) | IgE、肥満細胞 | 数秒~数分 | 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、食物アレルギー、アナフィラキシー |
| II型(細胞傷害型) | IgG/IgM、補体 | 数時間~数日 | 不適合輸血、新生児溶血性疾患、自己免疫溶血性貧血 |
| III型(免疫複合体型) | 免疫複合体、補体 | 3~10時間 | 血清病、SLE、リウマチ熱、アルサス反応 |
| IV型(遅延型) | T細胞(細胞性免疫) | 24~72時間 | ツベルクリン反応、接触性皮膚炎、移植片対宿主病 |
紛らわしい区別ポイント
- III型=「血液に循環する免疫複合体」=全身症状が出やすい
- IV型=「局所的なT細胞浸潤」=遅延性(ツベルクリン反応は典型)
- ツベルクリン反応:結核菌感染既往者が、結核菌抗原皮内注射後に示す「遅延型反応」