第18回 言語聴覚士国家試験 第117問
臨床歯科医学/口腔外科学第18回
顎関節症の症状でないのはどれか。
- 1.咀嚼筋の疼痛
- 2.口唇の感覚障害 ✓
- 3.顎関節部の疼痛
- 4.顎運動の不調
- 5.顎関節部の雑音
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 口唇の感覚障害
顎関節症の主症状は顎関節部および咀嚼筋の疼痛、顎運動異常、関節雑音に限定されます。口唇の感覚障害は顎関節症の典型的症状には含まれません。感覚障害が出現する場合は、下顎神経の圧迫などの別病態を疑う必要があります。
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【各選択肢の解説】
1. 咀嚼筋の疼痛
✅ 正しい。顎関節症の最も頻度の高い症状です。側頭筋・咬筋・翼突筋などの咀嚼筋の筋痛が生じることは顎関節症の診断基準に含まれます。
2. 口唇の感覚障害
❌ 誤り。顎関節症の標準的な症状には該当しません。口唇感覚障害は下顎神経(三叉神経第3枝)の圧迫や損傷を示唆する別病態です。顎関節症の臨床診断基準(Helkimo指数など)には感覚症状は含まれていません。
3. 顎関節部の疼痛
✅ 正しい。顎関節部の痛みは顎関節症の主要症状です。開口時に増悪することが多く、診断の根拠になります。
4. 顎運動の不調
✅ 正しい。開口制限、側方運動制限、運動時の不正感などの顎運動障害は顎関節症の重要な症状です。
5. 顎関節部の雑音
✅ 正しい。クリッキング(音がなる)やクレピタス(ざらざら感)などの関節雑音は顎関節症の特徴的所見で、内部破裂や関節円板のずれを示唆します。
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【試験対策ポイント】
顎関節症の3大症状(診断基準)
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 疼痛 | 顎関節部・咀嚼筋痛(最頻) |
| 顎運動異常 | 開口制限・側方運動制限 |
| 関節雑音 | クリッキング・クレピタス |
重要な否定知識
- 感覚障害は含まれない
- 全身症状(発熱など)は含まれない
- 嗅覚・味覚障害は含まれない
紛らわしい選択肢の区別
- 「感覚障害」=別の神経学的病態を疑う
- 顎関節症は機能障害が中心(神経障害ではない)