第18回 言語聴覚士国家試験 第133問
生涯発達心理学第18回
Piaget J.の発達段階理論において、児童期(およそ6~11歳)に対応するのはどれか。
- 1.論理的操作期
- 2.具体的操作期 ✓
- 3.前操作期
- 4.形式的操作期
- 5.感覚運動期
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 具体的操作期
Piaget の発達段階理論では、児童期(およそ6~11歳)は具体的操作期に該当します。この段階では、目の前にある具体的な物体や状況に対しては論理的に考えることができるようになりますが、抽象的・仮想的な問題には対応できません。保存の概念(液体の量が容器を変えても変わらないなど)が獲得されるのが特徴です。
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【各選択肢の解説】
1. 論理的操作期
❌ 誤り。Piaget の理論に「論理的操作期」という段階は存在しません。混同しやすい選択肢として設定されたと考えられます。
2. 具体的操作期
✅ 正しい。児童期(6~11歳)に対応する段階です。可逆性(操作の逆操作が可能)と保存の概念が獲得される時期であり、具体的な事物については論理的思考が可能になります。
3. 前操作期
❌ 誤り。前操作期は2~6歳の幼児期に対応します。この段階では自我中心的思考が強く、保存の概念はまだ獲得されていません。
4. 形式的操作期
❌ 誤り。形式的操作期は11~12歳以降の思春期~青年期に対応します。抽象的・仮説的思考が可能になる段階であり、児童期より後の段階です。
5. 感覚運動期
❌ 誤り。感覚運動期は0~2歳の乳幼児期に対応します。目の前の対象物に対する感覚と運動による適応が中心の時期です。
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【試験対策ポイント】
Piaget の発達段階理論(4段階)
| 段階 | 年齢 | 特徴 | 獲得事項 |
|---|---|---|---|
| 感覚運動期 | 0~2歳 | 感覚と運動による学習 | 対象の永続性(生後8~12ヶ月) |
| 前操作期 | 2~6歳 | 自我中心的、象徴遊び | 象徴機能 |
| 具体的操作期 | 6~11歳 | 具体物での論理的思考 | 保存、可逆性、脱中心化 |
| 形式的操作期 | 11~12歳以降 | 抽象的・仮説的思考 | 論理的推論、演繹法 |
キーワード:
- 具体的操作期 → 「保存の概念」「可逆性」「具体物限定」
- 前操作期との区別 → 自我中心性の低減、保存の獲得が目印
- 形式的操作期との区別 → 「具体物」が必要(抽象化は未発達)