第18回 言語聴覚士国家試験 第165問
言語発達障害学第18回
Lorn
a.Wingによる自閉症スペクトラム障害の社会性の障害はどれか。
a 過敏型
b.積極・奇異型
c.孤立型
d.受動型
e.拒否型
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — b,c,d(積極・奇異型、孤立型、受動型)
Wingが提唱した自閉症スペクトラム障害の社会的相互作用の分類では、社会性の障害を3つのタイプに区分しました。これらは自閉症児の対人関係の特徴的なパターンを表しており、発達段階や個人差によって変動する可能性があります。
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【各選択肢の解説】
a. 過敏型
❌ 誤り。Wing分類に「過敏型」という分類は存在しません。これは選択肢として設定されたダミー選択肢です。
b. 積極・奇異型
✅ 正しい。他者に積極的に接近しようとするが、その関わり方が一方的で奇異であり、社会的ルールの理解が不十分なため、社会性の障害として分類されます。
c. 孤立型
✅ 正しい。他者との相互作用を求めず、社会的な関わりを避ける傾向があり、最も社会性の障害が顕著なタイプとされています。幼い自閉症児に多く見られます。
d. 受動型
✅ 正しい。他者が関わってくれば応じるが、自発的には社会的相互作用を開始しないタイプで、社会性の障害の表れとして分類されます。
e. 拒否型
❌ 誤り。Wing分類に「拒否型」という分類は存在しません。孤立型と混同しやすいですが、孤立型(関わりを避ける)と拒否型は異なる概念として扱われていません。
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【試験対策ポイント】
Wing分類(社会的相互作用の3タイプ)
| タイプ | 特徴 | 対人関わり |
|---|---|---|
| 孤立型 | 他者への関心に乏しい | 受動的、社会的な関わりなし |
| 受動型 | 他者に受け身的に応じる | 相手が関わると応じるが自発性なし |
| 積極・奇異型 | 積極的だが不適切 | 一方的、ルール無視、相互性欠如 |
頻出の混同ポイント:
- 「孤立型」≠「拒否型」(拒否型は分類に含まれない)
- 「過敏型」は自閉症の感覚特性を表す用語で、社会性分類ではない
- 発達段階で変動:幼い時期は孤立型が多く、成長とともに受動型や積極・奇異型へ移行することがある
重要:Wing分類は社会的相互作用パターンであり、感覚過敏や拒否反応とは別の分類軸です。