STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第18回 言語聴覚士国家試験 第17問

臨床歯科医学/口腔外科学第18回
歯周病の治療法でないのはどれか。
  1. 1.プラークコントロール
  2. 2.スケーリング
  3. 3.歯周ポケット掻爬術
  4. 4.歯根尖切除術 ✓
  5. 5.フラップ手術

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 歯根尖切除術 歯根尖切除術は根尖周囲病変(歯根尖周囲炎など)に対する根管治療後の外科的処置であり、歯周病の治療法ではありません。歯周病は歯周組織の炎症性疾患であり、プラークコントロール、スケーリング、歯周ポケット掻爬術、フラップ手術が標準的な治療法です。 --- 【各選択肢の解説】 1. プラークコントロール ✅ 正しい。歯周病治療の基本中の基本であり、患者自身による日常的なプラークの除去と専門家による機械的清掃を含みます。これなしに他の治療効果は期待できません。 2. スケーリング ✅ 正しい。超音波スケーラーやハンドスケーラーを用いて、歯石(プラークの石灰化物)および歯面に付着したバイオフィルムを除去する歯周病の基本治療法です。 3. 歯周ポケット掻爬術 ✅ 正しい。歯周ポケット内の炎症組織・肉芽組織・歯石などを特殊な器具で掻爬・除去し、ポケット深さを減少させる歯周外科処置です。 4. 歯根尖切除術 ❌ 誤り。これは根管治療後に残存する根尖周囲病変(歯根尖周囲炎)に対する外科的処置であり、歯周病ではなく根尖病変の治療法です。歯周組織再生をめざす治療ではなく、感染根管の治療です。 5. フラップ手術 ✅ 正しい。歯肉弁(フラップ)を形成して顎骨を露出させ、より深いポケット内の歯石・肉芽を除去し、必要に応じて骨整形や歯周組織再生療法(骨充填材など)を行う歯周外科の標準術式です。 --- 【試験対策ポイント】 根尖病変と歯周病の区別 | 項目 | 歯周病 | 根尖周囲病変 | |---|---|---| | 原因 | プラーク・歯石の感染 | 根管内感染(治療不十分な根管) | | 病巣部位 | 歯周ポケット内・歯肉 | 根尖周囲骨 | | 治療法 | スケーリング・フラップ手術 | 根管治療・歯根尖切除術 | | STの関与 | 嚥下機能評価(歯周病が進行すると咀嚼機能低下) | なし | 歯周病の治療段階 1. 基本治療(全症例):プラークコントロール+スケーリング 2. 再評価 3. 外科治療(必要例):フラップ手術・歯周組織再生療法 4. メンテナンス 歯根尖切除術が関連する領域 - 根管治療の失敗例の救済処置 - 歯根尖周囲炎(膿瘍) - 口腔外科領域(歯科医師による外科処置) - STとの関連性:低(嚥下機能評価は歯周病進行例で重要)
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