STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第18回 言語聴覚士国家試験 第18問

呼吸系第18回
鼻咽腔閉鎖機能の検査として適切でないのはどれか。
  1. 1.鼻息鏡
  2. 2.パラトグラフィ ✓
  3. 3.鼻咽腔内視鏡
  4. 4.頭部エックス線規格写真
  5. 5.ナゾメータ

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — パラトグラフィ パラトグラフィは「硬口蓋の形態や位置を記録する装置」であり、鼻咽腔閉鎖機能(軟口蓋と咽頭壁の接触状態)を直接評価することができません。鼻咽腔閉鎖機能の検査は、軟口蓋の運動や咽頭壁との接触の有無を観察・測定する必要があり、パラトグラフィはこの目的に適していません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 鼻息鏡 ✅ 正しい。鼻からの気流を観察し、鼻咽腔閉鎖が不全の場合は鼻漏気が検出されます。簡便で臨床的に有用な検査です。 2. パラトグラフィ ❌ 誤り。硬口蓋の矢状面形態を記録する検査であり、軟口蓋の運動機能や咽頭壁との接触状態の評価には適しません。構音障害の診断補助には使用されますが、鼻咽腔閉鎖機能検査としては不適切です。 3. 鼻咽腔内視鏡 ✅ 正しい。軟口蓋と咽頭壁の接触状態を直視観察できる最も直接的で有用な検査です。閉鎖不全の部位や程度を詳細に評価できます。 4. 頭部エックス線規格写真 ✅ 正しい。軟口蓋の位置・形態と咽頭腔の関係を側面から評価でき、解剖学的異常や運動不良を検出できます。動的検査としても有用です。 5. ナゾメータ ✅ 正しい。鼻咽腔を通過する気流量を測定する客観的検査で、鼻漏気の程度を定量化でき、鼻咽腔閉鎖機能不全の診断に直接的に用いられます。 --- 【試験対策ポイント】 鼻咽腔閉鎖機能検査の比較表: | 検査方法 | 評価内容 | 検査方式 | 臨床的位置づけ | |---|---|---|---| | 鼻息鏡 | 鼻漏気の有無・程度 | 定性的・簡便 | スクリーニング | | ナゾメータ | 鼻漏気量の定量化 | 定量的・客観的 | 診断・重症度評価 | | 鼻咽腔内視鏡 | 軟口蓋・咽頭壁接触 | 直視観察 | 最も直接的 | | 頭部X線規格写真 | 軟口蓋位置・咽頭腔 | 静的・動的評価可能 | 解剖学的評価 | | パラトグラフィ | 硬口蓋形態 | 形態評価のみ | 鼻咽腔閉鎖非対応 | 重要:「パラトグラフィ=硬口蓋」「鼻咽腔閉鎖=軟口蓋+咽頭壁」という構造の違いを区別することが正答のポイントです。
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