第18回 言語聴覚士国家試験 第19問
呼吸系第18回
以下の表の数値から計算される肺活量はどれか。
・全肺気量:5,000ml ・深吸気量:2,500ml ・機能的残気量:2,500ml
・吸気予備量:2,000ml ・呼気予備量:1,500ml ・残気量:1,000ml
・一回換気量:500ml
- 1.4,500ml
- 2.4,000ml ✓
- 3.3,500ml
- 4.3,000ml
- 5.2,500ml
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 4,000ml
肺活量(VC)は「吸気予備量+一回換気量+呼気予備量」で求めます。本問では 2,000 + 500 + 1,500 = 4,000mlとなります。全肺気量や機能的残気量、残気量は肺活量の計算に含まれません。
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【各選択肢の解説】
1. 4,500ml
❌ 誤り。この数値は特定の肺気量指標を足していますが、正確な公式に当てはまりません。例えば「全肺気量(5,000ml)-残気量(500ml)」のような計算では4,500mlになりますが、この式は誤りです。
2. 4,000ml
✅ 正しい。吸気予備量(2,000ml)+一回換気量(500ml)+呼気予備量(1,500ml)= 4,000mlです。肺活量は、残気量(呼出不可の空気)を除いた、実際に出し入れできる気量の総和を表します。
3. 3,500ml
❌ 誤り。この値は「機能的残気量(2,500ml)を含めた計算」や「呼気予備量を省略した計算」から生じる誤答です。肺活量の定義から、機能的残気量は除外されます。
4. 3,000ml
❌ 誤り。例えば「吸気予備量+一回換気量」(2,000 + 1,000 = 3,000ml)のように、呼気予備量を漏らした計算から生じます。すべての予備量と一回換気量を含める必要があります。
5. 2,500ml
❌ 誤り。これは機能的残気量や一回換気量などの単一指標に相当し、肺活量の定義を満たしていません。肺活量は複数の気量の和です。
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【試験対策ポイント】
肺活量計算の公式
肺活量(VC)= 吸気予備量 + 一回換気量 + 呼気予備量
別表現:肺活量 = 全肺気量 − 残気量
全肺気量の構成要素(暗記用)
| 気量要素 | 説明 | 含まれるか |
|---|---|---|
| 吸気予備量(IRV) | 通常吸気後、さらに吸える量 | ✅ 含まれる |
| 一回換気量(TV) | 通常の1呼吸で出し入れする量 | ✅ 含まれる |
| 呼気予備量(ERV) | 通常呼気後、さらに呼ける量 | ✅ 含まれる |
| 残気量(RV) | 呼出不可の空気 | ❌ 除外される |
| 機能的残気量(FRC) | 呼気後に肺に残る気量(ERV + RV) | ❌ 除外される |
| 全肺気量(TLC) | TLC = VC + RV | — |
紛らわしい注意
本問で「機能的残気量 2,500ml」という数値が与えられていますが、肺活量計算には一切不要です。機能的残気量=呼気予備量+残気量であり、肺活量に含めるのは呼気予備量(1,500ml)のみです。
数値のトラップ:与えられた7つの数値すべてを足す受験生がいますが、残気量と機能的残気量は**肺活量から除外**されることが肺生理学の基本です。