第18回 言語聴覚士国家試験 第183問
運動障害性構音障害第18回
発話特徴抽出検査に含まれないのはどれか。
- 1.声のふるえ
- 2.速さの変動
- 3.声の持続時間 ✓
- 4.鼻漏れによる子音の歪み
- 5.異常度
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 声の持続時間
発話特徴抽出検査(dysarthria examination)は、**構音障害のある患者の発話特性を客観的に評価する検査**です。声の持続時間は、むしろ「最長発声持続時間(MPT)」や「最長フレーズ長」といった**呼吸機能や声声道機能を評価する検査**に分類され、発話特徴抽出検査の対象ではありません。
---
【各選択肢の解説】
1. 声のふるえ
✅ 正しい。声のふるえ(振戦)は発話特徴抽出検査に含まれます。運動低下性構音障害(パーキンソン病など)で認められる重要な所見です。
2. 速さの変動
✅ 正しい。発話速度の異常変動(加速現象など)は発話特徴抽出検査の主要項目です。痙性構音障害や運動低下性構音障害で特徴的に認められます。
3. 声の持続時間
❌ 誤り。声の持続時間は、最長発声持続時間(MPT)などの**音声機能検査**に分類されます。発話特徴抽出検査ではなく、呼吸・音声機能を評価する別の検査体系です。
4. 鼻漏れによる子音の歪み
✅ 正しい。鼻漏れは弛緩性構音障害(球麻痺)の特徴で、発話特徴抽出検査に含まれる重要な評価項目です。
5. 異常度
✅ 正しい。発話特徴の異常度(重症度)は検査結果を数値化・段階化する際の評価指標です。
---
【試験対策ポイント】
【発話特徴抽出検査に含まれる項目】
- 音質:嗄声、気息性、開鼻声
- リズム:断綴性、加速現象、振戦
- 速さ:発話速度の変動
- 関連現象:鼻漏れ、流涎
【発話特徴抽出検査に含まれない項目】
- 最長発声持続時間(MPT)→音声機能検査
- 最長フレーズ長 → 呼吸機能検査
- 声の持続時間 → 音声機能検査
【検査体系の整理】
構音障害評価の大分類:
① 構音検査(清音・濁音など)
② 発話特徴抽出検査(上記○の項目)
③ 音声機能検査(MPT、ピッチ、大きさ)
④ 呼吸機能検査(VC、FEV1)