第18回 言語聴覚士国家試験 第188問
吃音第18回
発達性吃音の評価として重要度が低いのはどれか。
- 1.発話速度
- 2.書字能力 ✓
- 3.性格特徴
- 4.生活環境
- 5.発話症状
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 書字能力
発達性吃音の評価で重要なのは「吃音そのものの特性」「心理社会的背景」「環境要因」ですが、書字能力は吃音の診断や重症度判定、治療方針決定に直接関連しないため、評価の重要度が低いです。吃音は音声言語の障害であり、書字との直接的な因果関係はありません。
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【各選択肢の解説】
1. 発話速度
✅ 重要。吃音者は正常児より発話速度が速いという報告が多く、治療介入(リズム療法やメトロノーム使用)においても速度調整が重要な指標となります。
2. 書字能力
❌ 重要度が低い。吃音は話し言葉(音声言語)の流暢性障害であり、書字能力とは直接的な相関がありません。書字障害がある場合は別途評価が必要ですが、吃音評価としては主要項目ではありません。
3. 性格特徴
✅ 重要。吃音児は羞恥心や不安を強く示すことが多く、これが吃音の悪化や回避行動につながります。心理的側面は治療効果を左右する重要な要素です。
4. 生活環境
✅ 重要。親の言葉かけの速さ・割込み、学校の人間関係、ストレス環境など、環境要因は吃音の悪化・改善に大きく影響します。家族指導の対象にもなります。
5. 発話症状
✅ 重要。吃音の分類(連発・延発・ブロック)、重症度、随伴運動の有無、発症年齢、経過などは診断と治療方針決定の中核です。
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【試験対策ポイント】
発達性吃音の評価における「重要項目」と「非重要項目」
重要な評価項目
- 発話症状の特性(連発・延発・ブロックの混在状況)
- 発話速度(矯正治療の基本指標)
- 性格特徴と心理社会的影響(羞恥心・対人不安・回避行動)
- 生活環境(家族構成・親子相互作用・学校環境)
- 発症年齢・経過・家族歴
重要度が低い項目
- 書字能力(音声言語障害と直接関連しない)
- 読字能力(やや関連あり場合もあるが主要ではない)
- 知能指数(吃音の有無と相関なし)
頻出の誤解
「発達性吃音=発話に関連する全ての能力が関わる」と勘違いしやすい。言語発達全般ではなく、「音声言語の流暢性」に特化した評価が必要です。