第18回 言語聴覚士国家試験 第25問
解剖学第18回
特定の感覚受容器がないのはどれか。
- 1.内臓感覚
- 2.固有感覚
- 3.温度感覚
- 4.時間感覚 ✓
- 5.平衡感覚
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 時間感覚
時間感覚は、視床や大脳皮質などの中枢神経系の活動パターン全体に基づいて認識される機能であり、特定の受容器が存在しません。一方、他の4つの感覚はすべて専門化した受容器で検出されます。
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【各選択肢の解説】
1. 内臓感覚
✅ 正しい。内蔵感覚(臓器感覚)は、胃痛・膨満感などを検出する内臓受容器(化学受容器・機械受容器)により成立します。迷走神経を含む脳神経が関与します。
2. 固有感覚
✅ 正しい。筋紡錘(伸張反応)、ゴルジ腱器官(張力)、関節受容器の3つの専門化した受容器で、筋肉・腱・関節の位置・動きを検出します。
3. 温度感覚
✅ 正しい。温度感受性受容器(温点・冷点)が皮膚に分布し、TRPM8やTRPA1などのイオンチャネルが温冷刺激を検出します。温点と冷点は異なる場所に分布することが特徴です。
4. 時間感覚
❌ 誤り(正答)。時間感覚は脳の複数領域(背外側前頭前皮質・小脳・線条体など)の神経活動パターンに基づいて構成される認知機能であり、特定の受容器が存在しません。
5. 平衡感覚
✅ 正しい。三半規管(角加速度)、耳石器官(直線加速度・重力)からの情報が前庭神経を介して脳へ伝わり、平衡觉が成立します。
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【試験対策ポイント】
感覚と受容器の対応:
| 感覚タイプ | 受容器の有無 | 受容器名/機構 |
|---|---|---|
| 内臓感覚 | あり | 内臓受容器(化学・機械) |
| 固有感覚 | あり | 筋紡錘・ゴルジ腱器官・関節受容器 |
| 温度感覚 | あり | 温冷点受容器(TRPM8など) |
| **時間感覚** | **なし** | **中枢神経の活動パターン** |
| 平衡感覚 | あり | 三半規管・耳石器官 |
キーワード:
・時間感覚=受容器なし=認知機能(脳の複数領域の統合)
・他の感覚=すべて末梢受容器で検出可能
・紛らわしい陥阱:平衡感覚は「内耳」に受容器があるため、時間感覚と混同しやすい