第18回 言語聴覚士国家試験 第28問
心理測定法第18回
1つの測定値を得るために必要な試行数が最も少ない方法はどれか。
- 1.調整法 ✓
- 2.極限法
- 3.上下法
- 4.マグニチュード推定法
- 5.一対比較法
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 調整法
調整法は被験者が刺激を自由に操作して調節できるため、最も効率的に測定値(閾値)に到達でき、他の方法と比べて最小限の試行数で1つの測定値を得ることができます。
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【各選択肢の解説】
1. 調整法
✅ 正しい。被験者が刺激強度を連続的に変化させて自分で調節するため、試行数が最少です。通常1〜数回の調整で閾値に到達します。
2. 極限法
❌ 誤り。刺激を段階的に増加または減少させて閾値を決定する方法で、調整法より多くの試行が必要です。複数の系列(上行系列・下行系列)を繰り返すため試行数が増えます。
3. 上下法
❌ 誤り。正反応と誤反応に基づいて刺激強度を上げ下げする系統的な方法です。段階的な調整が必要なため、試行数は調整法より多くなります。
4. マグニチュード推定法
❌ 誤り。標準刺激との比較で数値評定させる方法で、複数の異なる刺激に対して評価が必要です。試行数が最も多い傾向にあります。
5. 一対比較法
❌ 誤り。2つの刺激を比較する試行を繰り返すため、刺激数が多い場合は組み合わせ数が膨大になり、試行数が非常に多くなります。
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【試験対策ポイント】
調整法の特徴:
・被験者による「能動的操作」が可能
・連続的な刺激変化により短時間で収束
・1つの測定値獲得に要する試行数:最少
各方法の試行数比較:
| 方法 | 試行数 | 特徴 |
|---|---|---|
| 調整法 | 最少 | 被験者が自由に操作 |
| 極限法 | 中程度 | 段階的変化+系列数 |
| 上下法 | 中程度 | 反応に基づく段階調整 |
| マグニチュード推定法 | 多い | 複数刺激の評定 |
| 一対比較法 | 最多 | 全組み合わせ数が多い |
紛らわしい点:「極限法は単一試行のみ」という誤解。実際には複数系列(上行・下行の反復)が必要なため、調整法より試行数が多いです。