第18回 言語聴覚士国家試験 第29問
臨床心理学第18回
誤っている組合せはどれか。
a.MPI ― 投影法
b.HTP ― 質問紙法
c.EPPS ― 質問紙法
d.SCT ― 投影法
e.TAT ― 投影法
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — a,b
この問題は心理検査の分類に関する知識を問うものです。心理検査は「投影法」と「質問紙法」の2つの大分類に分かれます。a(MPI)とb(HTP)の組合せが誤っており、この2つは実際の分類と逆になっています。
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【各選択肢の解説】
a. MPI(ミネソタ多面人格検査) — 質問紙法
❌ 誤り。MPIは投影法です。MPIは多数の質問項目に「はい・いいえ」で答える質問紙法ではなく、被験者の無意識的な反応を引き出す投影法に分類されます。言語聴覚士試験では「MPI=質問紙法」と誤記されることが多いため、注意が必要です。
b. HTP(樹・家・人テスト) — 質問紙法
❌ 誤り。HTPは投影法です。HTは「樹」「家」「人」を描かせるテストで、被験者の描画から無意識的な心理状態を推測する典型的な投影法です。質問紙法ではありません。
c. EPPS(Edwards個人的価値観調査) — 質問紙法
✅ 正しい。EPPSは個人の価値観や欲求を測定する自己記入式の質問紙法です。被験者が項目に対して選択肢を選ぶ形式で実施されます。
d. SCT(文章完成テスト) — 投影法
✅ 正しい。SCTは不完全な文章を被験者に完成させるテストで、無意識的な欲求や対人態度を推測する投影法です。
e. TAT(主題統覚テスト) — 投影法
✅ 正しい。TATは曖昧な図版を被験者に見せ、そこに物語を創作させるテストで、投影法の代表的なものです。Murrayが開発しました。
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【試験対策ポイント】
投影法と質問紙法の分類表:
| 検査名 | 検査方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| **MPI** | 投影法 | 多面人格検査。曖昧な刺激に対する反応から人格を推測 |
| **HTP** | 投影法 | 樹・家・人の描画テスト。描画から心理状態を分析 |
| **EPPS** | 質問紙法 | 個人的価値観調査。自己記入式の定型化検査 |
| **SCT** | 投影法 | 文章完成テスト。不完全な文を完成させて投影を引き出す |
| **TAT** | 投影法 | 主題統覚テスト。図版を見て物語を作成 |
投影法:被験者の無意識的な心理を引き出す(HTP・TAT・SCT・MPI・ロールシャッハテストなど)
質問紙法:標準化された質問項目に回答させる(EPPS・YG性格検査・MMPI-2など)
言語聴覚士試験では、aとbの誤分類は頻出の引っかけポイントです。特にHTはテスト名が「テスト」で終わるため、質問紙法と混同しやすいので注意してください。